9月9日の北朝鮮の建国記念日に特段の動きがなく無事通過したことから急速に不安感が薄れました。
その後、国連安保理で北朝鮮に対する新たな経済制裁が全会一致で採択されましたが、これでアメリカが譲歩した形で、懸念されていた石油の全面禁輸が盛り込まれなかったことから、戦争回避という方向でさらに不安感が薄らぎました。
このため週明け日米共に株価が急速に戻していき、NYダウとS&P500指数が過去最高値を更新しました。
東京株式市場も日経500とジャスダック平均がアベノミクス相場での最高値を更新して、TOPIXも8月7日の今年の最高値1642ポイントに並び、V字型の株価切り返しとなりました。
北朝鮮は記念日だから何かをするということではなく、いつ不意打ちの形でミサイル発射や核実験を行うか全く油断ができません。実際15日の朝にミサイルを発射しました。
しかし、ひとまず大きな峠を越えたということで、それをことさら気にしていても仕方ありません。したがって私も先週からEメール会員やFAX会員、有料情報ではEV(電気自動車)関連株に積極的に買いをお勧めしてきたほか、小型株中心に買いの手を伸ばして頂いています。
先日9日の大阪セミナーでお話した個別株からも田中化学研究所(4080)やFDK(6955)、オハラ(5218)など次々と強い値上がりが飛び出しています。動き出した流れには素直について行かなければなりません。
大きな世界的な潮流となっているEVへのシフトは株式市場でも注目を集めています。ノーベル賞の季節が近づいていることもあり、受賞候補の一つとしてリチウムイオン電池が思惑を高めることにも繋がっています。
その他、相場全体が息を吹き返してきましたので、ひとまず流れに乗って行くようにしましょう。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。