私は10月のセミナーで、10月の日経平均の月足が陽線で終わり、強い形が維持されることに注目して「11月は下げ波乱が起こる可能性があるものの、それが年末年始に向けての押し目買いのチャンスを作るだろう」と予告しました。
その読み通り、11月は下げ波乱が起きましたが、いち早くジャスダック平均とマザーズ指数が高値を更新して、日経平均やTOPIXも上昇トレンドを崩さずに持ち直しています。
日経平均の月足は11月も陽線で終わり、12月相場に更に期待が持てますし、12月も強ければ来年1月相場にもその勢いが引き継がれる可能性が大きいことも既にセミナーの場ではお話してありました。
いずれにしても10月相場の最大のポイントだったのは2015年の高値を抜いたことです。それは絶対に不可能とは言えないが奇跡と言えることだとお話してきましたが、その奇跡が起きたわけですからその勢いには素直について行かなければならないというのが私の基本的な立場です。つまり逆張りではなく、あくまでも順張りのスタンスで相場を見ています。
当コラムでも11月の下げ波乱については過度に不安視する必要はなく、押し目買いの場面が到来したと冷静に見るべきだとコメントしておきました。新興市場に続いて日経平均もこれから年末年始相場で11月9日の最高値を抜きに行く可能性が大きいと見ています。
一方で、北朝鮮問題がこれから再び注意点として浮上してくるでしょう。年内はともかく来年はアメリカによる北朝鮮に対する軍事攻撃が行なわれるという前提で考えています。
10月に高値を付けて休んでいた防衛関連株には再び目を向けるべきだと思います。そうしたリスク要因はありますが、とにかく現状で相場は強いわけですからまずは素直に乗っていきましょう。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。