95年と酷似だが2018.07.13

今年は1月高値でしたが95年と似ています。95年は日経平均が1月最高値で、その後阪神淡路大震災で崩れてしまい、日本経済の不安感から株価はドンドン下げていきました。そして7月にようやく底打ちして年の後半は逆に値上がりに転じていきました。

今年も日経平均は1月が最高値で、その後は今のところ3月の安値を下回ってはいませんが、直近では日経平均は5月と6月に2万3000円前後でダブル天井の形となり、7月5日の2万1400円台の安値まで下げました。

そして先日の大阪北部地震に続いて、西日本の豪雨は死者・行方不明者合わせて200人以上の大きな水害となりました。95年と一致している面があります。しかも95年は翌年に消費税が増税されましたが、今年も来年に消費税増税が予定されており、これも同じ状況です。

加えて海外では米中貿易戦争が波乱材料として圧し掛かっており、火の年にふさわしい「戦争」というキーワードに結びついています。

とりあえず日経平均は7月5日の安値から急反発に転じました。とはいえ直近で5週線と13週線がデッドクロスしています。前回、今年1月の最高値から崩れた時もこのデッドクロスの後に一旦反発していきましたが、その後また崩されてしまい、結局3月の安値まで更に値下がりしていきました。「今年は2015年型だ」と言い続けて来ましたが、2015年も6月に最高値を付けた後、そして12月に戻り高値を付けた後、いずれもこのデッドクロスの後は更に一段安になっていきました。

このように見てくると、短期的な反発は見られても、それが本当の意味での大底打ちになるとヌカ喜びするわけにはいきません。油断の出来ない状況が続くと思いますので、引き続き注意を怠らないように見ていきましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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