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VIXが1月中旬以来の低水準2018.08.10

私は常に油断なくということで、7月からの今年後半の相場を見ていますが、前回の当コラムでも指摘したように、過去の歴史を振り返ると大きな下げ波乱が起こるのは夏から秋にかけての局面が最も要注意の時期です。

日経平均はこのところ落ち着いた動きですが、5月以降作られている2万3000円の壁を抜くことが出来ません。TOPIXは1月の最高値から5月、6月、7月と一貫して戻り高値を切り下げています。7月相場では大きな三角もち合いを上に放れたものの、直近では5日線と10日線、及びMACDがデッドクロスしており、直近の戻り高値から日足チャートは三本連続陰線で7月13日以来の安値に下げてきており、まさに油断の出来ない形です。

米中貿易戦争はトランプ政権が今月23日に中国に対する貿易制裁関税第二弾を発動することが発表されました。総額約1兆7800億円相当に25%の関税を上乗せしますが、半導体製品が多く含まれており、中国側の反発が気になります。

また、イランとの関係も険悪になっており、イラン側がホルムズ海峡封鎖をほのめかすなど緊張が高まってきています。

そしてトルコの通貨不安が新興国の通貨全体に下げを波及させています。米とロシアの対立も激しくなってきました。

アメリカの株価は主要IT銘柄群の堅調さを背景に引き続き強さを見せており、ナスダック指数に続いてS&P500指数も過去最高値更新に迫ってきました。ただ、アメリカのVIX恐怖指数は1月中旬以来約7ヵ月ぶりの低水準になり、安心感が広がっていますが、1月中旬はアメリカの株価が最高値を付ける局面でした。引き続き油断せずに見ていく必要があります。

7月28日の東京セミナーでは今後の日本の政治や経済、株価の見通しなどについて今まで全くお話をしていなかった重要な事柄をお話しました。8月の東京セミナーで更に補強して詳しく改めてお話をしますので、是非参考にして下さい。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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