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8月は買いチャンスになるかどうか2018.08.17

過去の歴史を振り返ると、大きな下げ波乱が起こるのは夏から秋にかけての局面が要注意だと指摘しました。今回も直近でトルコショックに火がつき、世界中が下げ波乱に見舞われました。ひとまずトルコ問題は落ち着きましたが、トルコリラは直近で20円台から15円台まで暴落し、その後19円台まで反発しているものの問題が解決したわけではありません。

続いてトランプ政権は今月23日に中国に対する新たな貿易制裁を発動することになっています。イランとの関係悪化も続いており、どこで次の火の手が上がるか油断は出来ません。

アベノミクス相場が始まって以降を振り返ると、8月に下げたところは年末に向けての買いチャンスになっていることも確かです。8月初めの日経平均と12月末を比較してみると、2013年は8月初めが1万4005円に対して12月末は1万6291円、14年は1万5523円に対して1万7450円、15年は2万548円に対して1万9033円、16年は1万6635円に対して1万9114円、そして昨年は1万9985円に対して2万2764円というようにアベノミクス相場が始まって以降だけを見ると、2015年を除けば全て8月は年末に向けての買いチャンスを提供していました。問題は今回の波乱は2015年型と見ていますので、そう簡単には収まらないだろうと思えることです。

実際、TOPIXの月足チャートでは7月末に5ヵ月線と12ヵ月線がデッドクロスしていました。前回は2015年12月にデッドクロスして、その後2016年2月の底値まで大きく下げていきました。

これを見る限り、やはり現在の局面は私が一貫して言い続けている通り2015年型であり、ヌカ喜びは禁物であるという油断ならない状況に変わりはありません。そうしたことを冷静に踏まえたうえで相場を見ていく必要があります。

7月28日の東京セミナーでは今後の日本の政治や経済、株価の見通しなどについて今まで全くお話をしていなかった重要な事柄をお話しました。7月の大阪セミナーでも話さなかったことですが、8月25日の東京セミナーで更に補強して改めて詳しくお話をしますので、是非参考にして下さい。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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