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ついに日経平均新高値2018.09.28

前回の当コラムでも書いたように、日経平均はついに2万3000円の強力な壁を突破して上に放れました。それだけではなく今までは日経平均が上昇してもTOPIXが後をついて来られずに弱さが目立っていましたが、今回はTOPIXも1月の最高値からその後の戻り高値を結んだ右下がりの大きな上値抵抗ラインを完全に突破しました。

私はその強い変化は素直に認めるべきだと前回の当コラムでも書いておきました。相場の実勢を示すTOPIXがなかなか良い動きをせずにもたついていたのが大きな問題点でした。それは様々な要因が頭を抑えつけて戻り高値を切り下げていたわけです。しかし今回はそのTOPIXでさえも5月の戻り高値を抜いて大きな変化を示しました。

日経平均とTOPIXは直近9月7日の底打ち以降、ほとんど押し目らしい押し目が無いまま、ここまで一本調子に値上がり基調を続けてきました。今までは日経平均が2万3000円の壁で何度も押し返されていたので、個人投資家や海外投資家の間でも2万3000円あたりまで来ると、逆張りで売りに回る向きが多かったはずです。

しかし今回は完全に壁を突破したので、チャート的には素直に買い戻していかなければならないところです。とはいえ投資家というのはどうしてもまずは疑いの目を向けるのが通常の姿であり、特に今回は米中貿易戦争を始めとして厄介な問題が何一つ解決していない中での株高ですから、その内下げてくるだろうという見方が多いのは当然です。しかしここまでの間は押し目待ちに押し目なしの形です。

このような上げ方は一昨年11月のトランプショックの底打ちから翌12月にかけての上昇局面や、昨年9月の底打ちから11月の高値までほとんど一本調子に値上がりしていった場面がありました。今年に入ってからも4月から5月にかけて、せいぜい5日線の辺りまで下げればすぐにまた上げていくという強い上昇パターンが見られました。今回は1月に付けたアベノミクス相場の最高値をついに抜きましたので、今後の動きが楽しみになってきました。

第一部市場に比べて出遅れていた新興市場も、先週から今週にかけてマザーズ指数やジャスダック平均は5週線と13週線、及び週足MACDのゴールデンクロスが実現し、共に1月の最高値以降で初めての強い変化を確認しました。引き続き、まずはこの強さに乗っていくべきだと考えます。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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