10月の変化2018.11.02

10月相場は日米共に大きな下げに見舞われました。月足チャートを見るとNYダウは今月過去最高値を付けて陰線つつみ足で崩れ、日本株も日経平均がアベノミクス相場での最高値、TOPIXは今年の戻り高値を付けて共に陰線つつみ足で大きく崩れました。

日経平均はアベノミクス相場での最初の大きな調整局面の底値になっていた2016年6月の安値と、今年3月の安値を結んだ大きな右上がりのサポートラインを今月下に突き破りました。TOPIXは今年3月の安値を割り込んで、これも下値抵抗ラインを突き破りました。新興市場ももちろん大きな崩れになりました。

過去の歴史を遡っても10月というのは元々大きな株価の暴落が起こりやすい月です。かつて世界恐慌の入口になった1929年の暗黒の木曜日と言われるNY株式の大暴落、87年のブラックマンデー、リーマンショックの大暴落など、いずれも10月に惨憺たる下げに見舞われました。今回も日経平均の10月の下げ幅は月間としては2008年10月以来10年ぶりの大きさでした。

季節的には市場関係者の間で取り沙汰されているハロウィーン効果と言われるものがあり、過去20年間で見ると日経平均の場合10月末から4月末までの6ヵ月間は平均上昇率7・3%で非常に大きくなっています。つまり、10月に大きく下げた場面は年末年始に向けての買いチャンスになりやすいという経験則もあります。

もちろん必ずその通りになるというわけではありませんが、私も今週は逆張り指標に集中し、大きな下げに突入した中での短期的な戻り局面を探るために、移動平均線とのカイリ率やRSIなど逆張り指標に目を向けて、Eメール会員FAX会員、及び有料情報では10月30日に日経225レバレッジETF(1570)に1万8390円のところで買い指示を行ないました。日経平均が10月2日の最高値から26日の安値まで約3480円下げた場面で、引きつけるだけ引きつけての逆張り買い出動を行なっていただきました。

10月の崩れは一過性のものとは見ていません。しかし、どのような暴落相場でも一年中毎日下げ続けるわけではないので、そこは柔軟に株価のリズムを捉えていかなければなりません。

次はアメリカの中間選挙の結果が重要なポイントになります。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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