日米の株価の戻りの強さに明らかな違いがあることを指摘しましたが、既にNYダウなどアメリカの主要な株価指数は200日線を突破していました。続いて先週は上海総合指数も200日線を突破しました。香港のハンセン指数は既に1月末に200日線を突破していました。香港の株価指数の月足チャートを見ると、リーマンショックの大暴落の時に大底を打った場面と瓜二つの形になっていることを私も先般ラジオ番組やセミナーで指摘しましたが、上海総合指数よりも先に、香港の株価指数が200日線を突破していました。
これに対して日経平均やTOPIXは200日線にまだまだ届かない水準で、欧州のDAX指数も同じです。
ここまでアメリカの株価が一人勝ちの状態でしたが、中国がその後を追いかける形が鮮明となり、日本は出遅れています。それを取り戻すことが出来るかどうかが1-3月の戻り局面の注目ポイントです。
4月になると消費税増税問題がクローズアップされます。予定通り今回は増税するのか、或いはまた延期するのか重要な政治決断がなされるわけで、日本株の独自の事情としてこの問題は軽く見るわけにはいきません。日本株の頭が重いのも、やはり消費税増税問題が圧し掛かっていることは否定できないと思います。
東証一部の売買代金も低迷しており、連日2兆円割れの薄商いです。日経平均はじわじわと値上がりしていますが、売買代金が低迷している中で戻りの強さが試されます。まずは200日線の2万2050円を突破してくるかどうかです。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。