先週から今週にかけて世界各国の株価が次々と強い動きを見せていました。アメリカではS&P500指数とナスダック指数が今年の最高値を更新しました。欧州ではイギリスやドイツの株価指数が今年の最高値を更新して、アジアでも香港が最高値更新です。
日本株はそれらに比べると出遅れており、日経平均やTOPIX、マザーズ指数、ジャスダック平均など、いずれも今年の最高値を更新できずに留まっています。
とはいえ、このように欧米や香港などの株価が強い動きになってきたことは好ましいことです。日経平均も3月相場では前半に下げ波乱がありましたが、結局2月8日に急落して1日だけ25日線を割り込んだ時と同じ形であり、ここまでの段階では一過性の下げ波乱に留まっています。
海外要因では米中貿易協議の進展具合に対して強弱相反するニュースが入れ替わり立ち替わり流れており、果たしてどのような決着になるのかまだわかりません。
米FRBが今年の利上げをしないことを明らかにしたので、日本にとっては円高圧力が株価の頭を抑える形です。それでも日経平均とTOPIXは5日線と25日線がゴールデンクロスしてきました。
国内では3月の年度末に向けて、日本株については期末の配当権利取りの動きが広がることが予想されます。そして4月は統一地方選挙と消費税増税問題についての安倍首相の決断など、政治的な要因が色々とあります。
まずは3月相場で日経平均の月足が陽線・陰線どちらで終わるか、アノマリーとしては重要なポイントです。今のところ日本株も3月前半の下げ波乱がすぐに落ち着きましたので、引き続きその流れに沿って攻めていきます。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。