1月、2月は順調に上昇基調となり、3月相場は上下に荒いボックスの形になっていましたが、4月相場は季節的には日経平均は上がりやすいパターンであり、特にアベノミクス相場では圧倒的に4月は陽線確率が高いことをお伝えしました。
とりあえず日経平均は4月8日に2万1900円まで値上がりして、今年の最高値を更新しました。約1ヵ月ぶりの新高値ということで、一応形としては3月のボックスを上に抜け出したわけですが、今週は再び世界同時景気減速の懸念が強まり、米中貿易摩擦問題もクローズアップされ、英国のEU離脱問題もあって10日にはまた下げ波乱の形になりました。
日足チャートを見ると、日経平均とTOPIXは明らかに形が違い、日経平均に作為的な動きが感じられます。
東証一部の売買代金も5日から10日まで4日連続で2兆円を下回り、売買代金は一貫して先週から減少傾向をたどっており、投資家の動きは活発化していません。日本の場合はこの後超大型連休のゴールデンウィークを控えており、それを前に多くの投資家は、どこかで一旦持ち株を手仕舞っておきたいと考えられます。
今月はどこまで日経平均が上昇していけるかという状況でしたが、今の日本の株式市場は海外の株高には反応が鈍く、逆に株安に対しては海外以上に下げやすいという地合いの弱さを抱えています。引き続き注意が怠れません。
私も日経平均に関しては日経225ダブルインバースETF(1357)、日経225レバレッジETF(1570)どちらも手を出させずに、個別株の買いに集中しています。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。