下げ波乱再燃2019.05.31

一旦小康状態で戻り場面になっていた日米の株価ですが、今週に入ってからまた下げ波乱になってきました。米中貿易戦争の解決への道筋がまったくついていないうえ、世界的な景気後退への不安でリスク回避のムードが強まり、アメリカの債券を買って株を売る動きが再燃しています。

このため5月28日にアメリカの株価が急落し、NY株式市場の実勢を示すS&P500指数は終値で5月13日の安値を割り込み、日足のチャートは逆N字型の右下がりのパターンに変わりました。これは非常に悪い形です。S&P500指数は5月の月足チャートが最高値で陰線つつみ足の形になり、昨年10月の天井打ちの時と同じであることをラジオ番組等で指摘しました。

直近ではNYダウも昨年10月の底打ち以降で初めての大きなデッドクロスを実現し、これも昨年10月の天井打ちのところから下げた場面以来であることを前回の当コラムで指摘しました。

早見のEメール会員FAX会員及び有料情報では、日経平均の反発場面を利用して5月21日に日経225ダブルインバースETF(1357)に買い出動していただきました。当時1175円のところでしたが、日経平均も今週急落し、日足のチャートでは5月14日のザラバ最安値2万751円と24日の安値2万922円を結んだ右上がりのサポートラインを割り込みました。TOPIXも同じであり、この下放れは日米共に厳しい形と言えます。日経平均はザラバで2月12日以来の2万600円台に値下がりしており、週足のMACDもデッドクロスしました。既にメールとFAX会員、有料情報ではこのように相場全体の下げ波乱が再燃してもいいように対応済でした。

その上で逆行高狙いの小型株を個別に買っていく投資作戦を進めて、同じく逆行高トレンドのREIT(リート)についても4月から順次取り上げて来ました。今のところそうした大きな見通し通りに動いていると思います。

これから6月下旬のG20に向けて約1ヵ月の間に世界全体が大きな変動を見せる可能性がありますので、十分な注意が必要です。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。

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