ゲーム株の強さ2019.08.23

大きな捉え方は戻り売りという基本的な考えで相場を見て来ました。8月に入ってからの崩れで、TOPIXはアベノミクス相場が始まって以来初めて5ヵ月線と60ヵ月線がデッドクロスしてしまいました。直近では先々週から先週にかけて日経平均先物が一時2万円を割り込んだところがひとまず短期的な底打ち場面となり、反発に転じましたが油断は出来ません。

その意味で注目されるのは今週末23日にFRBのパウエル議長が行なうジャクソンホール会合での講演です。これは非常に重要な注目ポイントで、直近でアメリカの2年債と10年債の利回り逆転という逆イールド現象が12年ぶりに発生した直後であり、果たして金融政策についてどのような見解を示すか大いに注目されます。市場の期待感としてはさらなる利下げなど金融緩和に向けての踏み込んだ発言を望むところですが、どのような内容になるかは話さなければ分かりません。その期待感が裏切られ、失望に変わる可能性もあるわけです。一旦買い戻して様子を見ようという空気になったのは当然と言えます。

日本国内では10月の消費税増税を前に景気や企業業績の悪化に対する懸念が強まっており、個別株でも一株あたり純資産を下回るPBR1倍割れ銘柄が続出しています。

日本は主体的に金融政策や経済対策を打ち出せる状況にありませんので、ここはまず消費税増税に関連が薄い銘柄を個別に攻めていくべきだと考えて来ました。

消費税増税に関わりが薄いという意味では、今週急速に買い人気が高まってきたゲーム株もそのターゲットの一つです。ゲーム株やバイオ株は経済政策には関係なく動いていくセクターなので、今回も直近で動き出したうねりには大いに注目すべきだと思います。

早見のEメール会員FAX会員有料情報では、今週19日(月)にブシロード(7803)に買い出動していただき、値上がり幅を取っていますが、その他ゲーム株代表格のKLab(クラブ)(3656)は今週7月の高値を抜き、今年の最高値を更新しました。アエリア(3758)も同じです。押し目を狙いたい投資家は多いと思います。ゲーム株は2017年の大相場の初期と同じ形になってきました。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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