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狙い通りのボックス上放れ2019.09.06

先週末からの米中報復関税合戦について、8月31日の東京セミナーで「週明けに株価が大きく下がらなければアク抜け感が出てくる」という見方をお話しました。週明けから日経平均はまったく下がらず、9月3日にNYダウが285ドル安と急落しても、日経平均は逆に値上がりして悪材料に対する打たれ強さを示し、思った通りアク抜けの形になってきました。

日米共に8月相場は完全なボックス、エレベーター相場になっていましたが、私は先週末のセミナーでお話をした通り、全体的にアク抜け感が出てくると想定し、ボックス上放れを見越して今週は9月4日(水)に日経225レバレッジETF(1570)を1万6930円のところでEメール会員FAX会員及び有料情報で買い推奨しました。その後、日米共に株価は思った通り急上昇していき、レバレッジETFも6日に1万7860円まで値上がりしました。

日経平均は8月相場で作られていた2万700円台の上値抵抗ラインを突破して、綺麗なボックス上放れとなりました。5日線と25日線がゴールデンクロス、一目均衡表でも基準線を突破し、6日には200日線を一時突破しました。これは8月1日以来です。

直近で東証一部の売買代金は2014年4月以来の超低水準に落ち込みました。今週4日(水)発送の会員向け週刊レポートコラムでは「「閑散に売り無し」という形になっており、落ち着きを取り戻してきっかけ一つで上に向かう可能性もあり、必ずしも弱気一色で考える場面ではない」と書いておきました。やはりこの5年4ヵ月ぶりのひどい薄商いが陰の極になった形です。

市場の焦点は金融政策に移ります。12日のECB欧州中央銀行理事会、17-18日のFOMC、18-19日の日銀の金融政策決定会合でどのような追加緩和策が出てくるかが最大の関心事です。ひとまずは先週末のセミナーでお話をした方向で相場が大きく変化し、8月相場とはまったく違う雰囲気に変わりました。秋相場でどの程度まで値を戻していけるか大いに注目して見ていきたいと思います。

もちろん米中貿易戦争は何一つ問題は解決しておらず、ある程度戻したところでまた悪いニュースが流れて頭を抑えられることも考えられます。その点は常に承知しておかなければならないでしょう。それだけに株式市場にとっては日米欧の追加緩和策との綱引きと言えます。

※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。

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