予想どおりの上放れとなった東京株式市場ですが、日経平均とTOPIXはその後も順調に値上がりしており、日経平均は17日までで2017年10月以来の10日連騰となりました。カラ売りをしている人々にとっては買い戻しのタイミングが掴めないままじわじわと上に持っていかれている展開です。ジャスダック平均も11連騰です。
一方、新たに買いたいと思っている投資家も「押し目待ちに押し目無し」で買いのタイミングを掴みづらく、結局海外投資家主導でドンドン上に持って行かれるという形です。
前回2017年10月には実に16日連続値上がりという記録を作り、一本調子に上昇して行きました。当時、日経平均の週足チャートは10月に入ってから11月の高値まで6本連続陽線でした。今回は今のところ今週で5本連続陽線で、これも同じようなペースになっています。
FOMCでは追加緩和がなされました。10月の消費税増税を前に日銀は動きませんでしたが、ここまで連騰してきた東京株式市場の短期的な連騰を軽視するわけにはいきません。
先週末には突然サウジアラビアの石油施設が攻撃されて波乱材料が飛び出しましたが、幸いこれは石油ショックのような株価の急落にはならずクリアしました。
2017年も9月に最安値を付けて10月相場から反転し、一気に11月の高値まで急上昇して行きました。今回は8月が底打ちでしたが、夏場の薄商いで下げたところが秋に向けてのスタート地点になったのは同じパターンと言えます。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。