年内も押し迫り、今週は東京株式市場も全体的な動きはまったく無くなりました。東証一部の売買代金は25日に2012年12月12日以来、7年ぶりの低水準という超薄商いに落ち込みました。
24日の日経平均のザラバの高値と安値の間の変動幅はわずか57円しかありませんでしたが、前日比較で変動幅が2日連続で1桁に留まったのは2017年10月以来です。2017年10月というのは8月の調整安が終わり、9月から値上がりが始まって10月相場で日経平均の月足が大きな陽線で立ち上がり、2015年6月の高値を抜いて新たな上昇局面が本格化した場面でした。その中でのひと休みであったわけです。
今回も8月の底打ちから9月相場で上がり始め、10月以降も上昇傾向が続き、2018年10月のアベノミクス相場の最高値以来の2万4000円台回復を達成した直後の一服場面となっています。
既に指摘したように今年の日本の株価は8月までと9月以降ではガラリと景色が一変しました。8月までの相場の状況が頭に焼きつき、値上がりしても疑いの目で見続けている投資家と、新しい流れに速やかに乗っていった投資家の差がここまででも表れています。過去にとらわれて頑なに考えを改めずに取り残されるのではなく、相場の変化には素直に対応して柔軟に流れに乗っていくことが大切であるというのが今年の相場での教訓だと思います。もちろん早見も9月初めからガラリと投資作戦を切り替えて、上昇トレンドに乗ってきました。
来年は日本は東京オリンピック、アメリカは大統領選挙、英はEU離脱というように大きなイベントを控えています。果たしてどのような景色が広がるか、良くも悪くも興味深いものがありますが、今年と同じように上がるにせよ下がるにせよ、流れや環境の変化には柔軟に乗っていくことを心がけて来年の相場にも対応して行きましょう。
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皆様にとって2020年が良い年になるようお祈りしています
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。