中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が全世界的な問題に広がり、不安感から株価の下げ波乱になっていました。
これについては前号でも書いたように、「不安感から株価が下がれば押し目買いのチャンスを提供する」という目で見ていました。そして「中国は3月5日から全人代が開幕するので、習近平主席は何としてもそれまでに強引にでも感染拡大終息という形に持っていきたいだろう。したがって株価の下げ波乱もここ1ヵ月くらいでひとまず収まる可能性がある。」と前号で書きましたし、先週1月30日のラジオ番組でもそのようにお話ししました。
今週米国の株価が強烈な値上がりを見せて、ナスダック指数が先頭を切って世界に先駆けて一気に過去最高値を更新。続いてSP500指数やNYダウも終値としての過去最高値更新となりました。全人代までの1ヵ月の間で下げ波乱も収まるだろうとみた通りの展開ですが、その私でさえ予想以上に速いピッチであっさり新高値になった米国株の強さに改めて目を見張ります。
逆張り指標でも日経平均のRCIは2月4日にマイナス93.9まで低下して、昨年8月の底打ち場面以来の低水準になりましたので、この面でもいいところまで下げて底打ちしました。新型コロナウイルス問題での下げ波乱は早くも落ち着きました。
早見はそうした見方を基本としてきましたので、日経225ダブルインバースETF(1357)は買わせていませんので、日経平均が上がることを歓迎するスタンスです。全体的な下げ波乱でも崩れない強さを見せていた株をまずは第一に取り組み、次いで短期的な調整完了となってきた株を逆張り的に買い推奨する投資作戦を進めてきました。その考えに変わりありません。
大発会1番人気銘柄はソニー(6758)でしたし、毎週木曜のラジオ番組で今年最初の注目株に取り上げたのはNEC(6701)でした。落ち着きを取り戻してオーソドックスにきちんと材料を評価して買われる相場が再来するとみて、ソニーやNECも持続していただいています。
また昨年12月から取り組んできたインスペック(6656)も、2月7日時点で一切利食いの指示は出さずに持続していただいています。今週6日のラジオ番組では改めて3回目の注目株として取り上げました。2006年の上場来高値6,390円に着実に近づいていますが、今後の展開が楽しみです。インスペックについては早見の有料情報でフォローしていますので活用してください。
※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。