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災い転じて福となす2020.02.21

 新型コロナウイルスの騒ぎにより世界的な株価の暴落を心配する向きが多かったわけですが、中国の上海総合指数は春節休み明け直後の下げをあっさり埋め戻しました。米株もナスダック指数を筆頭に主要な指数は過去最高値を更新しました。ドイツのDAX指数も過去最高値を更新。そして日経平均も直近で昨年10-12月GDPが予想以上の大きな落ち込みになったり、アップルが1-3月の売上計画未達という悪材料で下げても、これもまたあっさり埋め戻しました。

 こうした世界の株価の動きを見ると不安材料を次々に吸収して跳ね返しており、まさに金融相場の色合いが濃くなっています。米株は明らかにバブル相場と言えます。

 今週はドル円が強烈な円安になりました。109円台から一気に112円台まで、まるで円売り介入が行われたかのような急激な円安となりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で日本を売って資金を安全なドルや金にシフトする動きが強まったと観測されましたが、確かにドルは独歩高です。

 一方で日経平均も値上りしており、全面的な日本売りの流れとは言い難い状況です。むしろ日本も日銀の金融緩和や財政出動への期待が高まる流れではないかと思われます。実際消費税増税により10-12月のGDPが大変な落ち込みになり、続いて1-3月は新型コロナウイルスでさらに経済が落ち込むとみられます。イベントは中止が相次ぎ、観光客も激減。人が集まること自体が自粛というムードで飲食関係もかなりひどいことになってきています。設備投資の先行きにも影響を与えており、1-3月のGDPも相当悪い数字を見込んでおく必要があります。したがって2期連続のマイナス成長ならリセッション入りとなりますので、政府や日銀も動かざるを得ないでしょう。市場はそのあたりを先取りすると思います。

 さて、12月から取り組んできたインスペック(6656)は3月6日に9ヵ月決算を発表する予定です。また育毛剤「ニューモ」の爆発的なヒットで話題のファーマフーズ(2929)も同じく3月6日に中間決算を発表します。どちらも果たしてどのような数字が出るか注目されます。もちろん発表内容を見なければ分かりません。

 今回の新型コロナウイルスで在宅勤務、テレワークの実施を発表する企業が相次いでいます。早見もすでにそれを見越して2月15日の東京セミナーでテレワーク関連株を買い推奨しましたが、今週も有料情報で新たに別のテレワーク関連株を買い推奨しました。政府もテレワーク推進を表明しており国策になっています。時流や国策に乗る株は見逃せません。

※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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