トップページ > 株式投資コラム > 相場観 > 焦らず静かにバーゲンハンター

焦らず静かにバーゲンハンター2020.03.19

 3月14日の東京セミナーで『ブラックマンデーに学ぼう』ということで、1987年10月19日に起きたブラックマンデーの過去最大の暴落の時のことを詳しく解説しました。

 ブラックマンデーではNYダウがたった1日で下落率が22%以上にも達するという、まさにこの世の終わりと思えた大暴落でした。私は当時すでに証券界で働いていましたの、目の前の株価ボードを見ながら恐怖で立ちすくみました。

 その話をした直後の今週17日にNYダウは終値での下落率が9.9%、約1割というブラックマンデー以来過去2番目の下落率という暴落になりました。

 当時誰もがこれでバブル相場は終わりを告げたと思いましたが、ところがその大暴落からバブル相場の後半戦がスタートしていき、なんと新高値になっていきました。日経平均が史上最高値の大天井を打ったのは1989年12月末でした。

 当時は日本株がバブルであり、その真っただ中で最悪の大暴落が起きたわけですが、それは終わりではなかったのです。今回は米株がバブルでした。その真っただ中で新型コロナウイルス問題で大暴落が起こり、NYダウはトランプ大統領が就任して以降の上昇分を帳消しにしてしまいました。

 果たしてあの時の日本株のようにこの暴落から再びバブル相場が始まるのか、それとも1929年のNYダウ大暴落「暗黒の木曜日」から始まった世界恐慌のようになっていくのか、これから大きく道が分かれるでしょう。

 前号で書いたように、ここでの暴落は過去に例が無い猛スピードであり、それが恐怖を招くとともに当局の対応を急ピッチで促しています。実際欧米をはじめとして各国が次々に金融面や財政面での対応策を打ち出しています。さらにカラ売り規制も導入されてきており、米国も政府が株を買うことを考える方向も出てき始めました。日本株も日銀がETF買いを大幅に増やして買い始めており、TOPIXは3月13日と17日の安値で二点底の形になっています。

 早見はこのところ暴落を利用して、静かに逆張りで少しずつ買いを入れていくということを基本方針として、セミナーや有料情報でも静かに逆張り買いを指示しており、14日の東京セミナーで買い推奨した東京ガス(9531)は安定大型株にもかかわらず16日の寄り付き値から19日の高値まで4日間で15%の値上り率という強さを見せました。まだまだ波乱含みで不安定ですが、引き続き良い株を安く買うことに重点を置きます。

※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

セミナーのお知らせ
セミナーの様子
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら