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半導体や5Gの関連株に種まき2020.04.24

 前号で「あとは原油相場の下げ止まりだけ」と書きましたが、今週はその原油相場が大波乱に動きになりました。NYの原油相場は米国内の在庫がどんどん増え続けて、ついに保管する場所が無くなったということで投げ売りが殺到。史上初のマイナス価格になるという衝撃的な大暴落を演じました。その後も不安定な動きが続いており、まだ下げ止まり感は出ていません。

 米国に限らず原油の下げが続くと産油国の経済のみならず、広く金融不安につながるということで関心が高まっています。

 しかし根本的には世界全体が新型コロナウイルスによる経済活動の停止状態にあるため原油の需要が出てこないのが最大の問題です。欧米では経済活動再開の動きも出始めており、おそらく今年後半の原油相場は前半とはかなり様子が変わると見ていますが、今はまさに正念場と言えます。

 早見は4月5日のさくらインベストのセミナーで、短期銘柄とは別に長期投資の観点で国際帝石(1605)の買いをお勧めしました。セミナー翌日の寄り付き値と4月22日の終値を比較すると、WTI原油ETF(1671)は、実に48%の下落率という大暴落になり、原油ダブルブルETN(2038)も48%の下落率に達しています。ところがこれに対して国際帝石は逆にセミナー翌日の寄り付き値を上回ってきています。同じ原油関連の投資でもETFやETNを買いに行った投資家と国際帝石を買いに行った投資家では、まさに天と地の差で運命の分かれ道でした。

 今週はこの原油の保管場所が無いという観点から、タンカーを使った備蓄・保管という思惑で、東証1部の共栄タンカー(9130)や明治海運(9115)などがストップ高で株価が大きく値上がりしました。原油の保管に直接所有する船を使わなくても結果としてタンカーの需給が引き締まり用船料が値上りするのはプラス材料です。ちょうど新型コロナウイルス騒ぎが起きた時にマスクの関連株が片っ端から大きく値上がりしていった時のように個人投資家の思惑を集めるにはもってこいでした。

 しかし、こうした変化球だけでなく、半導体や5Gの関連株など次の大きな展開をにらんで主流の株を正攻法で狙って種まきを行っていくことも重要です。今号ではそうした観点から新たな小型株をピックアップしました。

※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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