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6月最高値からの調整局面2020.07.03

 直近で米国株も下げ波乱の形を見せていましたが、ナスダック指数が25日線でピタリと下げ止まり、あっという間に切り返してきました。4月以降25日線のところまで下げては切り返して高値を取りに行くパターンが繰り返されており、7月1日には終値ベースで過去最高値を更新しました。今回の相場の象徴であるナスダック指数は依然として崩れていません。NYダウは7月2日まで7日連続で25日線を下回り、明らかな調整局面入りですが、このようにナスダックが高値更新というのは心強い形です。SP500指数も終値で見ると6月11日の安値3002と6月26日の安値3009で下げ止まっており、ダブル底の形になりました。

 一方日本株は弱さが目立ってきました。特に弱いのはTOPIXです。TOPIXは先週10日線と25日線がデッドクロスしていましたが、これは3月の底打ち以降で初めてです。また6月25日から7月3日まで7日連続で終値で25日線を下回っていますが、これも4月以降で初めてです。

 新興市場もマザーズ指数が6月26日に最高値をつけましたが、その直後6日続落&5日連続陰線という形になってしまいました。これも3月の底打ち以降で初めてです。ジャスダック平均も6月23日が最高値でしたが、その後日足チャートは7月2日まで6日連続陰線となっており、これもまた4月以降で初めてです。

 私は元々6月相場は5月までとは違いスピード調整の場面とみるので、株高に有頂天にならずに利益確定を優先していこうと6月初めから繰り返し言い続けてきましたが、東証1部、新興市場ともにやはり6月が最高値で調整場面に入りましたので予想通りです。

 NYダウは6月11日に1861ドル安という3ヵ月ぶりの大きな下げに見舞われ、6月24日に再び710ドル安と急落したので前号でも「二度あることは三度ある」と気にかかるので要注意とコメントしましたが、6月26日に730ドル安と3回目の急落が来ました。さてどうなるかと注意して見ていましたが、幸いナスダックがあっさり新高値になり、SP500もダブル底になっているので、米国株については弱気で売りに回るというほどではありません。引き続き注意しながら回復力を見ていきましょう。

※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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