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短期的なスピード調整が終わり、新たな上昇局面入り2020.07.17

 今週は週明けに米国の株価が下げ波乱の動きになり、特にナスダック指数が急落して、過去最高値をつけた日に日足チャートが大きな陰線つつみ足になり警戒感を広げました。これについて私は有料情報で「最高値で日足チャートが陰線包み足になったからと言って、直ちに天井打ちと言い切れるわけではない」とコメントしました。案の定14日にはNYダウが557ドル高と急上昇して、10日線と25日線がゴールデンクロスしました。SP500指数も13日に6月の戻り高値をすでに抜いており、NYダウよりもさらに強い形になっていましたが、週明けの下げ波乱でもNYダウやSP500はすかさず下げ幅を埋め戻して急反発しており、SP500は終値としては6月8日以来の高値になっています。(7月15日時点)これまで米国株のリード役だったナスダックからNYダウやSP500へと重点が移ってきたことを示しましたが、ナスダック指数も終値ベースでみればちょっと下げた程度であり特に問題ありません。いずれにしても米国の株高基調は変わりないと言えます。

 6月から「相場全体は短期的なスピード調整の場面」という見方を繰り返し色々な場でコメントしてきましたが、しかし前回このコーナーでSP500も6月の高値を抜くだろうと書いておきました。思った通り今週はSP500指数も6月の高値を抜きましたので、前回も書いたように短期的なスピード調整の局面は終わり、新たな上昇相場に入ってきたと思われます。

 日経平均とTOPIXも、先週は日足チャートで6月9日の最高値から作られていた三角持ち合いを上に放れて、これまでとは違う変化を見せて短期的な調整局面が終わり、新たな上昇局面に変ってきている事を示唆していると書きました。今週はさらに日経平均は10日線と25日線およびMACDがゴールデンクロスしてきました。TOPIXも10日線と25日線がゴールデンクロスしています。そしてどちらも週足チャートで13週線と26週線もゴールデンクロスしていますのでチャート的には新たな局面入りを明確に示しています。

 新型コロナの感染再拡大が世界的に問題になっており、日本国内でも東京を中心に新規感染者が急増しています。しかし3月相場と違い株価は崩れずに逆に日米欧そして中国といずれも値上り傾向を続けています。感染第2波の到来で株価が下げるだろうとみて、日経レバレッジETF(1570)をカラ売りしたり、日経ダブルインバースETF(1357)を買っていた投資家は裏目に出ています。レバレッジETFはついにカラ売り禁止になってしまいました。売り方の敗北という情勢です。

 ここは素直に新たな株高局面に乗っていくことを考えましょう。 

※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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