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直近で出現していた弱い形を解消2020.08.07

 前号では米株のバブル相場の象徴であったナスダック指数に変調が出ていたので注意して見ていようという趣旨で書きました。ナスダック指数の週足チャートで2週連続陰線となり、これは3月の底打ち以降で初めてで、前回は2月の天井打ちの場面であり、その前は2018年10月の天井打ちの時で、いずれもその後ナスダックは暴落したので、今回も注意を促したわけですが、今週はナスダック指数があっさりと過去最高値を更新して、この弱い形は否定されました。まさに化け物といえる強さですが、言うまでもなくその背景にあるのはじゃぶじゃぶのカネ余りであり、NY市場の実勢を示すSP500指数も今週は2月以来の高値になりました。

 日本株もナスダックと歩調を合わせるかのごとく、マザーズ指数がいち早く立ち直ってきました。こちらも直近では10日線と50日線がデッドクロスしたほか、週足のMACDも下向きましたが、どちらも前回は1月で、その後コロナ暴落に突入しました。しかしマザーズ指数も今週は強い戻りを見せて、日足のMACDはゴールデンクロス。25日線と50日線を上回ってきました。日本株の主要な株価指数の中で最も強い形ですから、再び小型株に目を向ける局面到来と言えます。こうした変化をとらえて早見も有料情報では今週月曜日からマザーズ株への買いを再開していただきました。

 NYの金相場も今週は連日過去最高値を更新して、歴史的なカネ余りと低金利を背景にしての空前の上昇相場が続き前人未踏の領域に入っています。

 米中の対立はまったく解消せず、何時また悪材料が出るか分かりませんが、それは出た時に考えればいいことであり、必要以上に気にしていると目の前の株価上昇に乗り損ないます。私も前号ではチャート的に悪い形が出現したので注意を呼びかけましたが、それが解消されたわけですから再び株高の波に素直に乗るという考えで取り組んでいます。

 ただし、日経平均やTOPIXはさほど強い形に変わったわけではありません。特にTOPIXはまったくダメです。ですから早見も大型株はソニー(6758)を持続して含み益を伸ばしていただいているほかは小型株に的を絞っています。ここは特にこの状況でも好業績、大幅増益の小型株に重点を置いて見ていきましょう。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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