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安倍首相辞任の影響注視2020.08.28

 3月の頃は「世界恐慌の再来だ」4月の頃は「二番底の下げが来る」5月は「セルインメイが問題だ」など毎月のように何かしら弱気、慎重な理由を引っ張り出していたら、上昇相場に乗って行けるわけがありません。今月も「夏枯れ相場でダメだ」と言われましたが、新興市場は元気いっぱいですし、日経平均やTOPIXも6月の高値を抜いてきました、夏枯れどころか「閑散に売り無し」という相場です。

 マザーズの売買代金は8月26日までで6年8ヵ月ぶりに9日連続で2000億円を超える活況です。特に24日は東証1部の売買代金に対するマザーズの売買代金が21%に達し、過去最大となりました。私もラジオ番組などで「けっして手詰まりの夏枯れ相場ではない」と指摘しましたが、マザーズの賑わいは驚くべきものです。

 早見も4月までは慎重に様子を見ていましたが、4月27日の有料情報で日経225ダブルインバースETFの売却を指示して、以降は強気でここまで上昇相場の波に乗ってきました。ダブルインバースを売却指示したのは1,058円のところでしたが、今週は一時711円まで値下がりして上場来安値更新です。私が売却させたところからでも約33%値下がりしています。

 今週も米株ではNY市場の実勢を示すSP500指数とナスダック指数が過去最高値を更新し続けています。NYダウもいよいよ本格的に動き出しました。80年代後半の日本のバブル相場と全く同じ状況です。

 日経平均も先週75日線と200日線がゴールデンクロスしました。前回昨年9月下旬にゴールデンクロスして以来11ヵ月ぶりです。続いて今週はTOPIXとジャスダック平均も5週線と40週線がゴールデンクロスしてきました。今週は日経平均が急上昇して半年ぶりの高値になりました。

 9月相場は期待が値上がりに期待が持てる季節性があります。東証1部から新興市場まで幅広く目配せが必要で、まずは素直に大きな波には乗っていきましょう。

 しかし、8月28日に行われる予定の安倍首相の会見で辞任表明と報じられました。アベノリスクが顕在化して、にわかに波乱の週末になりました。アベノミクスが完全終了ですが、すぐに大きな政策変更はなされなくても、果たして株価を支えてくれる方向になれるかは疑問ですから、6月のセミナーで話した日本のひとり負けにならないか要注視です。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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