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打たれ強い日本株に秋相場高の経験則2020.09.18

 ナスダック指数は9月11日にザラバで1万728まで下げたので、これで今月のザラ場ベースのロウソク足は過去最高値で陰線つつみ足になりました。この形は前回は今年2月に出現しましたが、これはその後コロナ暴落で3月の底値までさらに大きく下げていきました。その前は2015年12月で、この時もその後2016年2月にかけてさらに下げていきました。

 米国株は大統領選挙の年は9月から11月にかけての局面で下げが起こりやすい経験則があります。今年も大統領選挙の前に訪れる恒例の調整局面と言えると前号でも指摘しました。予想以上に早く急激な下げ波乱が起こりましたが、いつもの4年毎に見られるパターン通りの形でもあります。

 過去20年振り返ってみると、大統領選が終った後はNYダウはいずれも再び上昇に転じていますので、今回もナスダック指数の月足が過去最高値で陰線包み足になったとはいえ、これで大天井を打ったとは決めつけられません。

 しかも月足が陰線つつみ足になったのは今のところザラバベースのナスダック指数だけであり、終値ベースのナスダック指数やNYダウ、SP500指数は陰線つつみ足を回避しています。前述のようにナスダック指数がザラバベースで月足が陰線つつみ足になった今年2月や2015年12月の時は、NYダウとSP500は共に急落して5ヵ月線を下回りました。ところが今回はナスダック、NYダウ、SP500いずれも5ヵ月線を十分に上回っています(9月16日現在)。したがって行き過ぎたナスダック指数が当然の修正安になっただけであり、米国株全体の崩れには発展しないと見ることも出来ますが、果たして米株がこのまま踏み止まれるか要注目です。

 一方米株が調整安になったにも関わらず、日本株は大きくは下げずに打たれ強さを見せました。逆に今週は日経平均、TOPIX、ジャスダック平均が9月初めにつけた高値を抜いてきました。マザーズ指数は終値としては2018年4月以来の高値です。

 菅新政権が発足して、次の焦点は10月25日投票で解散・総選挙を断行するかです。7月のセミナーで話したように今やれば自民党は圧勝するでしょう。それを期待しての株高になっていく流れではないかと思われます。元々秋相場は日本の株高という季節性があります。昨年や2017年は9月から年末にかけて大きく上昇しました。ここは行政のデジタル化、ギガスクール、EC関連株など高成長、好業績の小型株を強気で攻めましょう。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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