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ついに日経500が史上最高値を更新2020.10.02

 このところ「打たれ強い日本株に秋相場高の経験則」と書いたり話したりしてきましたが、今週も日経平均は9月期決算の配当権利落ち分を即日埋めました。マザーズ指数も9月30日に今年の最高値をつけています。ジャスダック平均も7ヵ月ぶりの高値になりました。そして何よりの注目ポイントは、日経500平均が1989年12月につけた史上最高値を31年ぶりに更新したことです。

 1989年12月というのは日本株のバブル相場が大天井をつけたところで、日経平均はその時の史上最高値3万8915円をいまだに抜いていません。

 今回は日経500がまず先頭を切って2018年1月のアベノミクス相場での最高値を抜いていました。続いてマザーズ指数も2018年1月の最高値から今年3月の安値までの下げ幅の84%を戻して、日経500に続いてきています。

 2018年1月は日経平均以外の日本の主要な株価指数が揃ってアベノミクス相場での最高値をつけたところです。その高値をまず日経500が抜いてきたということは、まさにアベノミクスからスガノミクスへの切り替えがうまくなされてきていることを示していると思います。まして31年ぶりに史上最高値を抜いたわけですからなおさらです。

 米国株は大統領選挙の年は9月から11月にかけての局面で下げが起こりやすい経験則どおりのパターンになっていることをお伝えしました。先週末の東京セミナーで話しましたが、ナスダック指数の日足チャートは9月21日の安値1万519と9月24日の安値1万520でダブル底の形を作っており、9月29日の終値ではMACDがゴールデンクロスしており、短期的にはひとまず下げ波乱が落ち着いたかに見えます。

 日本株は米国株の下げ波乱を吸収して崩れてはいませんでしたから、その米国株が落ち着きを取り戻してくれれば好都合です。マザーズ指数は9月末で5ヵ月線と36ヵ月線がゴールデンクロスが確定しました。これは前回2016年3月に1020でゴールデンクロスして以来4年半ぶりです。前回はその後2016年4月の高値1320までさらに上昇していきました。その前はアベノミクス相場が始まった2013年1月で、この時の531から2013年5月の高値1083までやはり短期間で2倍に大きく上昇していきました。今月は月足の一目均衡表でも雲の上に抜け出しました。これは2018年1月の天井打ち以降で初めてです。

 このように日経500やマザーズ指数の強い変化は引き続きけっして軽く見るわけにはいかないものです。11月3日の米大統領選投票日に向けて、また波乱が起こる可能性もありますが、まずは素直に強い流れに乗っていくことを考えましょう。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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