国策に売り無し2020.10.09

 6月のセミナーで「今年前半は新型コロナでまさかの大暴落になったが、今年後半もまさかそんな事が起きるとは」という連続になるだろう」と話しました。後半に入ってから安倍首相が病気による突然の辞任、東証が史上初めてシステム障害で終日売買停止という事態が起こり、さらにトランプ大統領が新型コロナに感染という、やはりまさかそんなという事が起きています。

 とはいえ打たれ強い日本株は健在です。秋相場高の経験則と書きましたが、今週も6日にNYダウが376ドル安と急落しましたが、明けて7日の日経平均はわずか10円安にとどまり、マザーズ指数はなんと連日の新高値になりました。

 日経500平均が1989年12月につけた史上最高値を31年ぶりに更新しましたが、マザーズ指数も2018年1月につけたアベノミクス相場での最高値である1367から今年3月の安値527までの下げ幅の91%を戻しました。日経500がまず先頭を切って2018年1月のアベノミクス相場での最高値を抜き、続いてマザーズ指数も2018年1月の最高値が射程圏内に入ってきています。日本の株価はアベノミクスからスガノミクスへの切り替えがなされていることを鮮明にしています。まして日経500が31年ぶりに史上最高値を抜いたので、日本の株式市場は新たな世界が目の前に開けているわけです。

 米国株は大統領選挙の年は9月から11月にかけて下げていく経験則があり、今年もそのパターンどおりになっています。その下げは過去20年振り返ってみると10月か11月に底打ちして、年末にかけては上げていくことが繰り返されています。

 今週米国株はまた下げ波乱が起こりましたが、NYダウは6日の376ドル安の翌日は530ドル高とすかさず急反発しました。ナスダック指数は10月1日に半年ぶりに5日線と50日線がゴールデンクロスしました。大統領選挙では過去20年振り返っても民主党、共和党どちらが勝っても選挙の後は米国株は年末にかけて上げていくというパターンを今回も想定しておく必要があります。

 日本株が打たれ強いのは。政権が変わり改革を掲げて積極的に取り組んでいることが背景にあります。従って「国策に売り無し」という相場格言が当てはまり、そうした関連株が多いマザーズ株を中心に買われているからです。引き続き脱ハンコ、DXなどを柱に関連株を追いかけていきましょう。終着駅まで徹底して乗っていくという気持ちが大切です。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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