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金属資源に目を向けよう2020.12.18

 今週はナスダック指数が、また終値ベースで過去最高値を更新しました。相変わらず米国株は強さを保っています。

 一方日本株は、前々回日経平均の月足チャートが2017年後半と同じ形になっていることを指摘しました。2017年後半と同じように今回も11月に日経平均の月足が大陽線を立てた後今月も今のところ小さいながらも連続陽線です。2017年は10月に大陽線を立てて、続く11月はやはり小さいながらも連続陽線でした。そして12月相場で反落して調整安となりました。

 従って現在の日経平均の月足チャートが2017年後半と同じパターンであることからすると。今回は年明け1月相場が正月早々調整安の形になる可能性があることを示唆しています。

 アベノミクス相場が始まってからの1月相場を振り返ってみると、2013年から今年まで8回のうち日経平均が12月末に比べて1月末の方が値上がりしていたのは半分の4回しかありません。2018年や今年のように1月が高値で、そこから下げに転じた年もあり、実は前回も書いたように1月相場はけっして強いとは言えず、波乱含みと言った方がいいのです。正月から浮かれているわけにはいかないことを示しています。

 今のところ月足チャートを見ると、日経平均は2018年以降の上値の壁を突破しましたし、TOPIXも2018年1月の最高値と昨年12月の戻り高値を結んだ右下がりの大きな抵抗ラインを11月相場で上に突破しました。チャート的には非常に強い変化を11月に確認しています。ですからここら調整場面に入ることがあっても、基本的にはそれは押し目買いの形を作ることになると思われますので、現状では大きな上昇相場のトレンドには変わりないとみています。相場の自然のリズムとして上がれば下がるのは当然というだけです。

 また今月のセミナーで話しましたが、来年は金属資源にスポットライトが当たりやすい年になるとみています。金よりもプラチナ、あるいはベースメタルと言われる銅やニッケル、亜鉛、そしてレアメタルもコバルトなどがクローズアップされるでしょう。その流れに沿って非鉄金属株から総合商社株にも目を向けていくようにすべきだと考えています。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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