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コロナに振り回される2021年のスタート2021.01.08

 今週は大発会からの3日間で、日経平均は3日連続の値下がりという3連敗で2021年のスタートを切りました。過去の例を見ると大発会から3連敗の年は日経平均の年間騰落を見ると勝率が33%と非常に低くなっており、弱い年と言えます。ちなみに3日連続値上がりでスタートした年の年間騰落は勝率76%ですから、まったく正反対です。

 ただ今年の場合はTOPIXは大発会から2日連続下げて3日目は値上がりでしたから、これを相場の実勢と見るなら必ずしも悲観的になる必要もないわけですが、いずれにしても年明け最初の3日間の日経平均とTOPIXの動きを見ても、12月にセミナーやラジオなどでも話しておいたように、2021年は一筋縄ではいかない年になりそうだということがうかがえます。

 12月のうちに話しておいた重要なことの一つは、「2021年は金属の年だ」ということでした。金、銀、プラチナ、銅、ニッケル、リチウムなど金属の相場が上昇が目立つ年になると予告しておきましたが、年明けから早速その動きが出ており、銅相場は8年ぶりの高値更新、プラチナも4年ぶりの高値です。

 私はそれを見越して昨年10月のセミナーから銅とニッケルの上昇を想定して住友金属鉱山(5713)を注目株として取り上げ、12月のセミナーでも住友金属鉱山は2021年のシンボル株になるだろうと話しておきました。年明けも住友金属鉱山や三井金属(5706)はまた新高値になっています。東邦亜鉛(5707)やニッケルの大平洋金属(5541)なども強い動きになっています。

 昨年に続いて今年も「国策に売り無し」を合言葉にしています。EVや水素、太陽光発電や風力発電といった再生エネルギー、そしてコロナ対策でのテレワークやオンライン配信、教育ICTナスダックなど国策に沿っての銘柄発掘は引き続き積極的に行う必要があります。

 1月相場はあてにならないという事を再三指摘して注意を呼び掛けてきました。今年は年明け早速日経平均が3日続落で始まりましたが、TOPIXとの違いがあるとはいえ要注意です。

 また注目の大発会で値上がりした株で最も売買代金が多かった1番人気銘柄は、オンライン医療関連株のエムスリー(2413)でした。これなども今年もまた良くも悪くも新型コロナに振り回される年になる事を示唆していると言えます。特に今年は総選挙や都議会議員選挙を控えていますが、それを前にコロナ対策への不満などから内閣支持率が急落しており、政治も経済もコロナに振り回される年になり、そこに波乱の源があるとみておきましょう。

 今年も週刊レポートをはじめ弊社の有料情報、セミナーなどを引き続きご利用いただきますよう、よろしくお願い致します。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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