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TOPIXの強さが際立つ2021.03.19

 コロナ暴落で日経平均が最安値をつけたのは昨年3月19日でした。あれからちょうど1年です。当時証券界には「このまま世界恐慌になるのではないか、リーマンショックの時のように、さらに下げて底打ちまで時間がかかるのではないか」という見方が支配的でした。

 しかし早見は暴落の真っ最中に行われた昨年3月14日の東京セミナーで、「この暴落は1987年のブラックマンデーと同じで短期間で終息する性質のものだ。ここから米株バブルは後半の上げ相場に入る。」と話して、ブラックマンデーの時の株価を振り返って詳しく解説しました。そしてその見方通り世界の株価は昨年3月で大底を打ちました。多数意見というものがいかにあてにならないかを証明したと言えます。

 あれから1年。今度は米国の金利上昇が問題になるほどに様変わりとなっています。その意味で注目された米FOMCの結果は、23年末までゼロ金利を維持する事が示されて市場の不安を打ち消しました。これを受けてNYダウはさらに過去最高値を更新して、ついに3万3000ドル台に乗せてきました。

 今週はNYダウとSP500指数が過去最高値を更新。ナスダック指数も遅ればせながら25日線を上回ってきました。ナスダック指数は3月5日に100日線を下回りましたが、昨年10月末の時と同じでそれが直近の最安値となり、ここまで戻してきています。しかし、18日に再び米金利が急上昇して米株は急落したので、様子を見る必要があります。

 日経平均は3月5日の安値でザラ場段階で50日線を下回りましたが、昨年3月の大底以降ここまでの間で、日経平均は50日線を下回ってきた場面は常に逆張りで買いに向かうのが正解でした。多少行き過ぎて75日線を下回ることがあっても、それは短期的にすぐに修正されて再び上昇していきましたが、やはり思った通り今回も50日線を下回ったところで底打ちして再び上昇してきており、特に今回はTOPIXが日経平均よりも先に新高値になりました。株価全体の上昇基調は現状ではまったく壊れていません。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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