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ナスダックが復活の形2021.04.02

 日経平均の月足を見ると3月は5年連続陰線となりました。年度末の3月相場は鬼門です。ところが4月は様子が変わります。昨年まで4月の日経平均の月足は逆に4年連続で陽線となっています。年度末の3月相場と新年度入りの4月相場は空気が変わる可能性が今年もあるので要注目だと前回も書きました。3月相場が弱かったり波乱だったからといって、それが必ずしも4月に引き継がれるわけではないということです。

 ちなみにこれで日経平均の月足は1月から3月まで今年のスタートの3ヵ月は2本連続陽線、1本陰線の〇〇●のパターンになりました。戦後さかのぼるとこのパターンは1958年、67年、98年、2007年、19年の5回ありました。それぞれ4月はどうだったかというと58年は4月陽線〇、67年は陰線●、98年も●、2007年は〇、19年も〇でした。3勝2敗です。しかし2017年以降4月の月足は4年連続陽線〇ですから、そうすると2019年の例が参考になるわけです。今のところ4月相場は新年度らしい上昇を期待したいと思います。

 また日経平均よりもTOPIXの形が強く、日経平均はまだ2月の最高値を抜いていませんが、TOPIXはすでに2月の高値を抜いて、日足チャートは綺麗な右上がりN字型を描いていますから、相場の実勢としては決して弱くありません。

 米国株も直近でNYダウとSP500指数はすでに過去最高値を更新していました。3月のSP500指数の月間上昇率は昨年11月以来の大きさです。大きな調整場面に入っているのはナスダック指数ですが、ナスダックも日足チャートでは100日線が強力な下値のサポートラインとして機能していますので、決定的に崩れたとまでは言えません。

 ナスダック指数は2月の月足が極めて長い上ヒゲでした。2月の上ヒゲの長さは過去最大です。これはNYダウやSP500とは全く違いますので、米国株全体としてはいまだに上昇相場のトレンドが続いています。ナスダック指数も100日線を支えに踏み止まり、急反発してきました。これで日足チャートでは終値での最高値であった2月12日の1万4095と3月17日の戻り高値1万3525を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを完全突破して日足チャートは三角もちあい上放れとなりました。前々号の当レポートで「グロース株復活か」と書きましたが、引き続きここは改めてナスダックの復活、グロース株の復活の可能性を想定しておきたいと思います。いったん出直りい失敗したナスダック指数ですが、土俵際で踏みとどまり、巻き返しの形です。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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