早見は3月半ばから有料情報、セミナー、ラジオ番組、週刊レポートなどでナスダック指数の復活の方向性を言い続けてきました。すでにNYダウとSP500指数はすでに過去最高値を更新して、残るはナスダック指数だけでしたが、3月末からグンと値上がりして4月6日に1万3776まで上昇。日足チャートでは2月の過去最高値と3月の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを突破しました。これで日足チャートは三角もちあい上放れとなり、3月16日の高値を抜いたので右上がりN字型に変わりました。従って前号でもナスダックの復活の気配が一段と色濃くなってきたとコメントしました。
そして今週は4月15日に終値で1万4038まで上昇して、終値での過去最高値であった2月12日の1万4095にあと57ポイントに迫り、いよいよ2ヵ月ぶりの過去最高値更新が目の前に来ました。
ナスダック指数の日足チャートは3月30日から4月9日まで8本連続陽線となりましたが、これは昨年7月29日から8月6日までの7本連続陽線を上回り、昨年3月の大底以降で最多記録です。ちなみに昨年は8月6日の終値1万1108から9月2日の終値での高値1万2056までさらに上昇基調が続きました。今回はその時を上回る8本連続陽線です。
しかもナスダック指数は週足チャートでも先週末に4週線と13週線がゴールデンクロスしていました。前回は昨年10月にゴールデンクロスしたところから今年2月の高値まで22%値上がり。前々回は昨年5月にゴールデンクロスしたところから9月の高値まで32%値上がり。さらにその前も一昨年10月にゴールデンクロスしたところから昨年2月の高値まで19%値上りしました。このようにナスダック指数はこのところチャート的な強い変化を次々に見せています。
ナスダック指数は2月に月足は過去最大の長い上ヒゲを引きました。これはザラ場ベースでは上ヒゲの長さが949ポイントにも達していますので、通常なら大天井を打ってもおかしくありません。しかし今月は14日時点で2月の上ヒゲの85%を埋め戻しましたので、このままでいくと上ヒゲ全否定の形になりそうな驚くべき強さを見せています。前号でも書いたように、もし2月の長い上ヒゲをクリアしてくると「まさにバブル相場だ」という声が再び盛り上がるでしょう。東京市場でも再びマザーズなど新興市場の小型株を中心に、いわゆるグロース系の株に目を向ける必要がありそうです。
※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。