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思った通りテーパリングは心配し過ぎであった2021.06.25

 今週米国株はナスダック指数とSP500指数が過去最高値を更新しました。前号でもナスダック指数の切り返しの強さが注目されると書きましたが、思った通りの強さです。私は「米株の動きを見ると、テーパリングをそれほど恐れる必要はない」という見方を繰り返しお伝えしてきました。実際FOMC後の米株を見ると、NYダウの下げが異常に突出していて、実勢を示すSP500指数やナスダック指数は崩れませんでした。多くの投資家や市場関係者はテーパリングを心配し過ぎたと言ってよいでしょう。

 日本株も日経平均の下げが突出して、TOPIXはそこまでの崩れにはなりませんでした。今週のTOPIXの日足チャートを見ると、月曜日に日経平均が1,100円安という大きな下げ波乱になりTOPIXも窓を開けて急落しました。ところが火曜日は一転して窓を開けて急反発したので、日足チャートでは月曜日のローソク足が下に取り残されたアイランドリバーサルになりました。5月の安値から上昇して25日線が右上がりの状態でのアイランドリバーサルは、いわゆる「明けの明星」という形であり、これ以上売り込めないことを示唆しているものです。これは東証大型株、中型株、小型株指数、ジャスダック平均、マザーズ指数、日経500、日経300も同じ形です。今や相場の本当の姿を現しているとは言えない日経225平均以外の主要な株価指数は、いずれも今週の下げ波乱とその後の急反発で「明けの明星」の形を見せているので、これは要注目です。

 早見は今週月曜日に日経平均が1100円下げた急激な下げ波乱の中でも動じることなく冷静に見守り、うろたえて投げ売りする投資家を横目で見ながら、逆に有料情報では新興市場の再生エネルギー関連株1銘柄にターゲットを絞り込んでズバリと買い推奨しましたが、その株はその後火曜からグングン値上がりして1ヵ月ぶりの高値になりました。

 前号ではTOPIXとジャスダック平均に強いゴールデンクロスが出現したことを指摘しましたが、その強い変化は継続されています。日経平均では相場は観測できません。TOPIXを見れば株価の状況にことさら不安を覚える必要は無いことが分かります。

 7月4日投票の東京都議会議員選挙で、事前の世論調査で自民党がダントツの支持率を集めて、小池都知事系の都民ファーストの支持率は暴落していることを前号でお伝えしましたが、その後も別の調査で同じ傾向であることが報じられています。この都議選で自民党の大勝があれば、9月に予想される解散・総選挙に向けて、株式市場にはさらに安心感が広がるだろうという見方にも変わりありません。風の流れが変わってきました。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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