9-10月の警戒月2025.09.05

 日経平均は大きな上昇トレンドの中での当然の調整場面というとらえ方をしているわけですが、4万3800円台の史上最高値をつけてから今週は4万1800円台まで下げてきました。
 
 日経平均の日足チャートを見ると、今週は終値で25日線を割り込んできました。これは4月の暴落での底打ちからここまでの上昇過程で初めてです。また週足チャートでは最高値から3本連続陰線で下げてきました。これも今週このまま確定すると4月の底打ち以降で初めてです。ちなみに今回は8月史上最高値からの週足3本連続陰線ですが、前回昨年7月に史上最高値を付けた時もそこから3本連続陰線で下げた後、4本目の陰線でドカンと8月のブラックマンデー級の大暴落になりました。

 9月から10月にかけては1年で最も株価の崩れに警戒しなければならない季節です。1987年10月のブラックマンデーの大暴落や2008年10月のリーマンショックの大暴落がそうですし、古くは1929年10月に起きた「暗黒の木曜日」と言われるNYダウの大暴落も、そこから世界恐慌に突入していきました。

 早見は昨年12月の東京セミナーで、2025年のキーワードは「崩れる」ということだと発表しました。その崩れは色々なところに現れます。たとえば株価の崩れ、債券の崩れもありうるし、政治の崩れなどその他「崩れる」という言葉にふさわしいことがどこで起きるか常に注意は怠れないと、セミナーでも繰り返し注意してきました。

 それだけに株価についても動きがおかしくなってきたら速やかに手を引くことが大事です。例えば早見の有料情報で7月22日にメタプラネット(3350)を1220円のところで売却指示しましたが、今週は712円まで下落して5月23日以来の安値に落ち込みました。早見が売却指示したところからだけでもさらに42%も下げています。

 よくセミナーで話すことですが、材料にしがみついたり会社に惚れ込んで信者になってしまうのは非常に危険であるのはどの株にも言えることです。材料や会社を売り買いするのではなく株価を売り買いするのですから、売るべき時を判断するためにチャートやテクニカル分析が重要になります。実際早見もそうした冷静な判断で、7月22日にメタプラネットから手を引いていただきました。見込み違いになった時にやりがちなナンピン買いも大変危険です。いつも申し上げていることですが、利食いであれ損切りであれ、売るべき時には未練を残さずにスパッと売らなければなりません。特に損切りがきちんと出来ないと前に進めないことを肝に銘じておきましょう。

※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋ものになります。

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