日経平均が4万3800円台まで上昇して史上最高値をつけてからは、さすがに高値警戒感が出てきて、今週は4万2100円台まで下げて調整色を強める動きになりました。前々回と前回書いたように、急ピッチな上昇に対して警戒感が出てくるのは当然です。
しかし日経平均の月足チャートを見ると、今月は6ヵ月線と12ヵ月線がゴールデンクロスしてきました。前回は一昨年3月末に2万8041円でゴールデンクロスして、そこから昨年7月の高値4万2426円まで51%上昇しました。
しかも前号で書いたように、このまま確定したとすると日経平均の月足は今月で5本連続陽線です。これは2015年1月~5月の5本連続陽線以来10年ぶりですが、今回のように大きく下げた後の底値から5本連続陽線は、2012年8月から2013年4月にかけての9本連続陽線以来です。この時はアベノミクス相場がスタートした第一段の上昇局面でした。さらにその前は、2009年3月から8月にかけての6本連続陽線であり、これはリーマンショックの暴落の大底から上昇に転じた場面です。そしてさらにその前は、小泉郵政改革相場の時に記録した2005年5月の底値から2006年1月にかけての9本連続陽線です。つまり日経平均の月足が5本連続陽線というのは、それで終わってしまうような上昇相場ではないと意識する必要があることを前回指摘しました。
更に言えば日経平均は、この8月相場で昨年7月の高値を抜いて、史上最高値を更新したわけですが、これで月足チャートと週足チャートでは共に昨年7月の長い上ヒゲをクリアして、早見のセミナーでよく話をする上ヒゲ全否定の強いチャートの形になりました。近年では2022年8月の高値を23年5月に抜いて、長い上ヒゲをクリアしたところから、さらに翌23年6月の高値まで一段と上昇しました。コロナ暴落直前の2020年1月の高値も長い上ヒゲでしたが、これを抜いたのが20年11月で、そこからさらに21年2月の高値まで大きく上昇していきました。長い上ヒゲというのは売り圧力が大きいことを示しますから、それをクリアするということは、それだけの大きな買いエネルギーが出てきたことを示します。
もちろんチャートやテクニカル指標はダマシもありますから、絶対にそうなると断言することは出来ません。しかし有力な形が出現した時は、まずその意味を素直に重視して考えるのが基本です。そこにあれこれと理屈を持ち込んではいけません。私はその立場で相場をとらえています。それがダマシになったと判断した時は修正して対処すればよいだけです。
したがって現状では調整場面ではありますが、日本株の大きな上昇基調は崩れていないとみています。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋ものになります。