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日経平均は3万700円台で今年の高値確定へ2021.12.17

 前号で米株の上昇トレンドは崩れていないことを改めて指摘しましたが、その後米株の実勢を示すSP500指数は終値としての過去最高値を更新しました。月足チャートでは昨年3月の大底以降6ヵ月線が強力な下値のサポートラインとして機能してきましたが、今回もやはり6ヵ月線のところでピタリと下げ止まり新高値になりました。その後はFOMCを控えて下げていましたが、FOMCでテーパリング加速が決まって織り込み済みの形になり、SP500指数は一気に過去最高値のレベルに戻しました。

 日本株もひとまず下げ波乱は落ち着いた感じになっていましたが、日経平均よりも相場と時代の実勢を表す日経500は、今年に入ってから5月、7月、8月、10月、12月とこれで5回連続で200日線を下回った場面が底打ちとなっており、強力な下値のサポートラインを示しています。

 東証1部の騰落レシオが今年最低の数値まで低下していたので、私も先々週初めから「短期的には逆張りのとらえ方で見る必要がある」と有料情報やラジオ番組などで言い続けてきました。先週の急反発は想定通りでしたが、今週はマザーズ指数の動きに特に目を向けていました。マザーズ指数は日本株の中でも最弱でしたが、世界全体でも最弱と言われるほどひどく下げていました。しかし今週は逆張り指標の週足RSIが昨年3月の大底以来の低水準に下がり、25日線とのカイリ率からみてもさすがに値ごろ感が出てくる頃合いと見ています。 12月相場はいわゆる年末ラリーが期待できる場面です。今のところ今月は日経平均、TOPIX共に月足はここまでで陽線〇となっており、TOPIXは3ヵ月線と6ヵ月線のデッドクロスを現状ではぎりぎりで回避しています。このデッドクロスは大きな変化になるので、何とか踏みとどまってほしいところです。コロナが収まり経済が回復してきているので、これが株式市場に安心感をもたらすことも考えられます。

 早見は今年の日経平均の高値の目安を3万100円台から3万300円台と昨年12月に発表しましたが、今年は若干行きすぎたものの2月と9月に3万700円台でダブル天井になりました。15日時点では2万8459円ですが、もう年内に3万700円台の高値を抜くことは不可能だと言い続けています。

 来年は歴史に残る動きが出る年になるだろうと考えています。それは株価に限らず政治、経済、社会現象、自然災害なども含めて、その中から何かのエネルギーが大爆発することになるとみています。良くも悪くも楽しみは来年にとっておきましょう。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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