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五黄土星らしい波乱の歩み2022.04.22

 今年はただ事では済まない、歴史に残る大きな事が起きる五黄土星と言う話を昨年末からしてきましたが、次から次へと火が噴いています。

 
 1月は南太平洋のトンガで100年に一度の規模という大噴火が起こり、日本でも今まで観測されたことないパターンの津波が起こりました。続いて2月にはロシアがウクライナに対して本格的な軍事侵攻を開始して、ロシア対ウクライナというだけでなくロシア対西側諸国という第二次大戦以来の大規模な戦争になり、今も続いています。この戦争はその規模もさることながら、ドイツが軍備増強に舵を切り、スウェーデンやフィンランドがロシアの脅威に対抗するためNATO(北大西洋条約機構)に加盟を申請するなど、欧州各国の路線が大きく変わるというまさに歴史的な事態になりました。商品市況も大爆発の上昇になっています。
 
 そして3月からは円安がどんどん進行して、ついに今週はドル円が129円台までつけて2002年以来20年ぶりの円安水準になりました。しかもただの円安ではなく今やトルコリラやロシアルーブルよりもひどいと言われる程のひとり負けの下落ぶりです。今週は連日の円安が史上最長の期間を記録するに至りました。
 
 このように今年4ヵ月が終ろうとするこの時期までに、大噴火、戦争、商品高、通貨安という4つの事柄で歴史的なことが起きています。まさしく五黄土星らしい状況です。それでもまだ今年はこれから12月までたっぷりと時間が残っているので、国内外でさらに大変な出来事が待ち受けていると思います。
 
 ウクライナの戦争がいつ終わるか全くわかりませんが、政治的には今年は7月に日本は参議院選挙があり、11月には米国の中間選挙が控えています。この日米の大きな政治イベントは無視できません。
 
 まずは7月の参議院選挙が近づくにつれて、選挙を意識しての具体的な政策テーマがクローズアップされてきやすいので、前号でも「国策に売り無し」ということで、政策面に沿った関連株が要注目だという事を書きました。それに沿って前号の週刊レポートでは原発や防衛に関連する代表株として三菱重工(7011)を買い推奨しました。
 
 米株は2020年1―3月の時の大きな下げ&急反発と同じ形で推移したので、短期間での急上昇に対して売りが出てきて定石通り下げました。次は2020年4-6月相場がどうなったかが参考になるのではないかということをお伝えしました。今週は米株が短期的な調整完了かと思わせたところから、また5月のFOMCでの利上げ観測で急落となりました。果して2020年4―6月相場と同じ形になるか要注目です。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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