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日本株の打たれ強さに注目2022.05.27

 その後もナスダック指数は更に一段安になり、5月20日にザラ場で1万1035ポイントまで下げて今年の最安値を更新しました。24日も終値ベースで今年の最安値更新となっています。ナスダック指数の月足チャートでは36ヵ月線を割り込んできていますが、これはリーマンショックの大底以降ここまでで6回目です。ただし、もし月末終値でも36ヵ月線を下回ると2010年8月以来の記録となってしまいます。
 
 今回は昨年11月の最高値から5月20日の安値までで32%下げました。これは2020年の時の32.6%の下落率に事実上並んでいますから、まさに暴落と言える状況です。違うのは2020年の時は短期間で一気に突っ込んだのに対して、今回は昨年11月の天井から半年かかって同じ下落率になっていることです。このパターンでの大きな下げはリーマンショックの前の2007年の天井打ちの時以来です。あの時のナスダック指数は、2007年10月の最高値2861から今回と同じ32%下げた1945に達したのが1年後の2008年10月でした。その2008年10月に1945に達したところからリーマンショックの暴落に突入して、結局2009年3月の大底1265までさらに35%も下げました。
 
 2020年3月のコロナ暴落の時は、当時早見はその2020年3月の東京セミナーで「これは1987年のブラックマンデーと同じパターンの暴落であり、短期間で終息する。」とズバリ話しました。実際当時多くの投資家や市場関係者が「世界恐慌になるのではないか」と心配していた中で、早見がズバリと指摘した通り暴落はその2020年3月で大底打ちしたわけです。
 
 しかし今回はブラックマンデー型ではなく、2007年の天井打ちの時のパターンと見ているので、戻り場面を交えながら次第に下げに弾みがついていく形だと思います。
 
 NYダウも先週までで8週連続の値下がりとなりましたが、これは世界恐慌の時の1932年以来実に90年ぶりの記録です。一生に一度あるかないかという記録的な形を目にしたわけで、まさしく「歴史に残ることが起きる五黄土星の2022年にふさわしいことが株式市場でも起きているわけです。短期的な反発は当然あるわけですが、引き続き油断の出来ない相場と言えます。
 
 日本株は米株に比べれば相対的に打たれ強さを見せています。米株と違い日経平均やTOPIXは3月の最安値を割り込んでいません。バリュー系の株を中心に見ていきましょう。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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