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参議院選挙で自民党圧勝なら安心感で株高へ2022.07.01

 日本株は米株に比べて相対的に強さを見せていましたが、CPIショックでさすがに米株の崩れに足を引っ張られ、日経平均とTOPIXは5月の安値を下回り、マザーズ指数に至っては2020年4月以来の安値に落ち込みました。それでも日経平均やTOPIXは3月につけた今年の最安値を下回ってはおらず、米株に比べて相対的に打たれ強い形を保ちました。
 日経平均は3月の高値が2万8338円、6月の高値が2万8389円で、一方安値は5月の2万5688円、6月の2万5520円となっており、チャート的には綺麗なボックスの形になっています。厳密には5月の安値を下回りましたが、その後の戻りが大きいので、やはりボックスの形と言って差し支えないでしょう。ですから日本株はやはり米株に比べて強いという事が分かります。
 
 6月4日にさくらインベスト主催のセミナーでも、日本株は6月から7月にかけては3月期決算の配当金再投資や夏のボーナス支給があり、季節的に株価が上がりやすいので、今年もそのパターンを前提に見ていることをお伝えしました。その後CPIショックの波乱で崩されましたが、日本株はボックスの形の中ですから、情勢が落ち着けば買いが戻りやすいわけです。
 
 その意味でも日本単独の材料である参議院選挙が注目されるわけです。7月10日の投票日に向けて選挙戦が続いています。6月4日のさくらインベストセミナーの会場には200人以上の参加者がいましたが、そこでアンケートを取ったところ岸田内閣を支持する人はゼロでした。それに対して早見は「投資家として岸田政権を支持しないのは当然だが、それが日本全体の多数意見だと思ったら大間違いであり、そこを勘違いしてはいけない。自民党は圧勝するだろう。」と話しました。
 
 その後直近で各報道機関から相次いで内閣支持率下落のニュースが流れていますが、選挙戦中盤の情勢は自民党への支持が下がってきたとは言い難く、全国45の選挙区のうち7割の32の1人区では自民党が圧勝する見通しが報道各社から示されています。浮動票が多い東京都でも先週末の東京セミナーで話したように野党に追い風が吹いておらず、自民党は2人立候補して2人とも当選の見通しになってきました。内閣支持率が下がってきても自民党は勝てるというのは野党が非常に弱いからです。
 
 したがって私は当初から一貫して自民党勝利と言い続けています。もちろん選挙は水物であり、物価高に対する不満も高まっていますから、情勢が変わる可能性はありますが、現状で明らかな逆風が吹いているという感じではないので、自民党勝利であれば株式市場に大きな混乱は生まれず、特に予想以上の圧勝なら安心感が高まるでしょう。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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