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日本株は2019年後半相場と同じ形に2022.08.05

 特にナスダック指数の戻りが強いことを前回も書きました。7月21日に終値で75日線を突破しました。これは4月4日以来でした。米株の主要な3つの株価指数のうちナスダック指数が先頭を切って75日線を突破しました。
 
 続いて先週は週足チャートで20週線を週末終値で突破しましたが、これも昨年11月に史上最高値をつけて以降で初めてです。そして7月は月間で2020年4月以来の大幅高になりました。今年前半は特にナスダック指数の崩れが際立っていました。これは金利の上昇懸念が高まってグロース株が直撃を受けて特に大きく下げました。ところが6月の底打ち以降今度はナスダック指数がいち早く75日線を突破してきたのは、逆に金利の上昇圧力が弱まることを株式市場が織り込み始めたのではないかとみていることをお伝えしてきました。そして8月3日の終値で5月4日以来の高値になりましたが、NYダウやSP500指数は、まだ6月の戻り高値も抜いていませんので、ナスダックの戻りの強さが際立っています。

 
 NYの原油相場は終値ベースで3月に125ドル台で最高値をつけましたが、今月は半年ぶりに90ドルを下回りました。インフレのピークアウトを感じさせるものです。7月のFOMCでも利上げ幅は0.75%にとどまりましたが、どうやらよほどのことが無い限り1%の利上げが実施される可能性は無くなったと思われます。
 
 日本株についても日経平均とTOPIXは米株よりも早く200日線を突破していましたが、月足チャートでは日経平均とTOPIXは昨年9月の最高値とその後の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを突破して、2019年後半の相場と同じ形になってきています。2019年の相場は8月に最安値をつけて9月から上昇相場がスタート。10月に4月の高値を抜いて完全にブレイクアウトして、12月まで上昇していきました。その2019年後半と同じコースを想定しています。
 
 8月相場は季節的には夏枯れという言葉もある通り、株式市場は売買も減り、動きも無くなりやすい時期です。ただ、それは必ずしも株価が弱いというわけでもありません。大きな動きが無くなるというだけで、上にも下にも方向感が出やすいのは9月以降の秋相場ということです。実際それが顕著に出たのが2019年後半の相場でした。
 
 TOPIXは週足チャートで5週線と40週線のゴールデンクロスが近づいています。今月中にはゴールデンクロスが実現するでしょう。そうなると昨年9月の最高値以降で初めてですが、2019年も9月下旬に1,604ポイントでゴールデンクロスして、そこから12月の高値1,747まで上昇していきました。やはり一貫してコメントしてきた通り2019年後半の相場を参考にすべきだと思います。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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