日米共に株価は調整色を強めてきました。ここまで6月の安値から調子よく上げてきていただけに、26日のジャクソンホール会合でFRBのパウエル議長が、金利引き上げについてさらに厳しめの話をするのではないかとの警戒感から下げています。米10年国債の利回りも5月以来の3%台回復に上昇してきました。
ただ、ここまでの上昇で日米共に株価は強い変化を確認済みです。NYダウとナスダック指数は週足チャートで5週線と26週線がゴールデンクロスしてきました。NYダウとSP500指数は、すでに1月の史上最高値からの下げ幅の半値戻りも突破しています。
日本株も日経平均は昨年9月の最高値からの下げ幅の約4分の3を戻しています。日経平均やTOPIXは昨年9月の最高値とその後の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを突破して、やはり2019年後半の株高の時と同じチャート的な変化を見せていました。マザーズ指数も月足チャートでは今月ついに6ヵ月線が上向きに転じました。これは一昨年10月に天井打ちして以降で初めてです。東証小型株指数も月足チャートでは今月12ヵ月線を完全突破してきました。コロナ暴落の大底打ちの後も、2019年後半の株高局面の時も、2015年から16年にかけてのチャイナショックの大崩れの後も、12ヵ月線を突破してからさらに上昇局面が続いた事を前号でも書いておきました。
日米共に、6月の安値から上げてきて、当然の調整場面を迎えているとみることが出来ます。ジャクソンホール会合通過で買戻しの形になるのではないかとみています。
早見は先週から原発関連株に買い出動していただき、第一弾として有料情報で日揮(1963)を1,740円のところで買い推奨しましたが、今週25日前場に1,933円まで11%値上がりしています。続いて第二弾として先週末の東京セミナーで三菱重工(7011)を買い推奨しましたが、これも週明け今週月曜日の寄り付き値4,865円から25日前場の高値5,393円まで早くも10.8%急上昇しています。そして第三弾の株も今週水曜日の有料情報で買い推奨しました。
岸田首相が2011年の東日本大震災以降の原発に対する姿勢を大転換する方針を打ち出しました。原発関連株は、まさに「国策に売り無し」と言える大きな潮流の変化が起きています。この波に乗っていくべきだと考えます。
※このコラムは今週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。