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慌ただしくなってきた2022.09.30

 先週は日本の3連休直前の9月22日に約3兆円規模の円買い介入が実施されました。1日あたりの介入規模としては史上3位ですが、円買いドル売り介入としては1998年4月10日の2兆6000億円を上回り過去最大です。

 
 続いて今週は英国中央銀行が年金救済のために、異例の措置として国債の無制限買い入れを実施すると発表したことから、28日は海外市場で債券にパニック買いが集まり、金利が急低下して米国の株価が急反発しました。色々とあわただしくなってきています。  NYダウとSP500指数は今週2020年11月以来の水準に急落しました。最も警戒すべき秋相場に入り、米株はリーマンショックの時以来の悪い形の下げとなっていると警告してきたことが現実になってきました。米株指数の月足チャートでは2007年の大天井から下げに転じていった局面と同じ大きなデッドクロスが起きています。前回はそこから2008年のリーマンショックに発展していきました。今の米株はその時と同じチャート的な道筋をたどっていると再三警告してきました。

 米10年国債の利回りが一時4%台に乗せてきたので、株式の配当利回りを考えれば、株よりも債券の方が安心だという空気になってきています。
 
 世界恐慌に突入した1929年10月の「暗黒の木曜日」、1987年10月のブラックマンデー、2008年10月のリーマンショックと歴史に残る米株の3大暴落はいずれも10月に起きていることをお伝えしましたが、来週からいよいよその10月相場に入ります。歴史に残る大変なことが起きる五黄土星であることを片時も忘れることはできません。
 
 日経平均も今週は28日に3ヵ月ぶりに2万6000円を割り込み、6月以来の安値になっています。日足チャートで短期的な底値を探るRCIを見ると、30日にマイナス97まで低下して今年最低となりました。前回マイナス90台に低下したのは9月1日、前々回は4月11日でした。何れもその翌日または4日後に短期的な底打ちとなりました。SP500指数のRCIも27日の終値でマイナス98に低下しています。日足チャートベースでは、日米共にひとまず短期的に戻る場面が近づいているようにも思えます。
 
 しかし、大きなとらえ方では2007年の大天井の後の局面と同じ道筋ですから、その短期的な戻りの後で、10月相場ではいよいよ世界的な株価の大きな下げ波乱が起こる可能性が充分にあることに警戒を怠ることはできません。そのあたりは早見の有料情報で日々の変化に合わせて、詳しく解説するととともに機動的に対応していますので、ぜひ活用してください。

※このコラムは今週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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