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10月のNYダウは劇的変化2022.11.04

 10月相場でNYダウは前半と後半でガラッと変わりました。日足チャートは9月30日と10月13日の安値でダブル底の形を確認して、中間選挙の年は10月半ばから米株は上昇のパターンに沿って変化しています。

 
 11月2日のFOMCでは0.75%の大幅利上げが実施されました。問題は12月以降利上げ幅が0.5%に縮小される可能性がクローズアップされてきたことです。ドル円も21日の151円94銭をピークに円安が止まりました。

 NYダウは10月相場で劇的に変化しましたが、月足チャートは今年の最安値で大陽線つつみ足での切り返しで底打ちシグナルとなりました。週足チャートは底値から4週連続陽線で立ち上がりました。この結果10月の月間での上昇率は14%を越えて、1976年1月以来実に46年9ヵ月ぶりの大きな値上がりとなりました。そして10月としてはなんと1900年以来122年ぶりの大きな値上がりとなりました。今年は歴史に残ることが起きるという五黄土星の年ですが、ウクライナ戦争や安倍首相の暗殺という歴史に残る出来事が起きました。そして株式市場でもこのように歴史に残ることが起きたわけです。
 
 NYダウは先週週足チャートで40週線を突破しました。今年に入ってから40週線を突破したのは4回目です。過去3回は途中段階で40週線を突破しても、その後押し戻されて週末終値では40週線を下回り、いずれも戻り売りの場面になっていました。しかし今回は今年初めて週末終値で40週線を上回って終わり、今までとは違う形です。このように10月相場で起きたNYダウの変化は軽く見るわけにはいかないことを示しています。
 
 続いて4日の雇用統計と10日の米CPI(消費者物価指数)でどのような数字が出るか。そして8日の中間選挙で共和党が予想以上に勝つかどうかなどに注目が必要です。
 
 日本株は日経平均が先頭を切って先週は10日線と200日線がゴールデンクロスしましたが、今週はマザーズ指数が今年初めて25日線と200日線のゴールデンクロスを実現しました。引き続きチャート的には強い形を保っています。強い流れには素直に乗るのが基本です。

 

※このコラムは今週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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