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日本株全体の年末高に期待2022.11.25

 米国のインフレはピークを過ぎたことはハッキリして、ドル円も10月に円安がピークアウトしました。さらにこのところは米企業の人員削減ラッシュになっており、これまた米国の景気悪化を示すものであり、金利上昇圧力を和らげるものと言えると前回書きました。

 
 日本株は日経平均とTOPIXは3月につけた今年の最安値を割り込まずに踏み止まっていましたが、直近では特にマザーズ指数が非常に強い動きを見せており、8月と9月に作られていた760ポイント台の上値の壁を突破してブレイクアウトになり、先週は790ポイント台まで上昇して7ヵ月ぶりの高値になりました。日経平均は8月の戻り高値を抜いていないので、マザーズ指数の強さが歴然としています。月足チャートで今月は今年初めて12ヵ月線を突破してきましたが、大きな底打ちの後上げてきて12ヵ月線を突破したのは、前回はコロナ暴落が大底を打った後の2020年5月でした。そこから2020年10月の高値まで大きく上昇していきました。

 続いてTOPIXも日経平均よりも強くなっており、今週は8月の戻り高値2,006を抜きました。今月は月足チャートではやはり日経平均に先駆けて6ヵ月線と12ヵ月線がゴールデンクロスしてきました。マザーズに続いてTOPIXというように小型グロース系の株から大型バリュー株まで幅広く良い動きになってきました。
 
 日経平均は11月21日まで5日連続で終値が前日比で100円未満の小幅の変動にとどまりました。これは2020年12月の6日連続以来です。前回は2020年11月に大きな値上りを見せた後12月はひと休みの形になりましたが、その後12月最終週から再び株高が始まり、年明け2021年1月から2月にかけて大きく上昇していきました。今回も10月後半から急上昇して今月はひと休みの形になっただけで、前回と同じパターンです。
 
 またTOPIXは今月の月足チャートで6ヵ月線と12カ月線がゴールデンクロスしてきましたが、前回は2020年11月にゴールデンクロスして、そこから昨年9月の高値まで上昇トレンドが続きました。このようにチャート的、テクニカル的には2020年11月から12月にかけての時と同じであり、したがって前回と同じく日本株全体の値上りが期待できるとみられます。
 
 前回も書いたように10月は円安天井、株価底打ちという大きな転換点になったわけですが、年末年始にかけては一年で一番株価が上がりやすい季節ですから、ここは引き続き大型株から小型株まで強い流れには素直に乗るのが基本です。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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