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年末年始高への期待2022.12.02

 いよいよ今年も12月に入りました。今月は米FOMCでは利上げ幅が0.75%から0.5%に縮小されるかどうかが最大の注目ポイントですが、FRBのパウエル議長が11月30日の講演で、早ければ12月から利上げペースを落とすことを示唆したので、30日の米株は急上昇しました。米国のインフレはピークを過ぎたことはハッキリして、住宅価格も下落が進んでいます。ドル円も10月に円安がピークアウトしました。米企業の人員削減ラッシュになっており、米国経済の悪化が大きな注目点になっていたので当然の判断です。

 米株はNYダウの値上がりが異常に突出しており、SP500指数とナスダック指数は上げてきていると言っても直近でやっと9月以来2ヵ月ぶりの高値に戻した程度です。
 
 これに対して日本株は米株よりもはるかに強い形です。週末こそ急落しましたが、TOPIXは11月相場で10ヵ月ぶりの高値になりました。東証小型株指数は1年ぶりの高値になりました。マザーズ指数も7ヵ月ぶりの高値です。さらに業種別に見ると東証銀行株指数は4年ぶりの高値になり、保険株指数に至っては実に2007年7月以来15年4ヵ月ぶりの高値まで上昇してきましたので、非常に強い動きです。
 
 10月は円安天井、株価底打ちという対照的な大きな転換点になったわけですが、年末年始にかけては一年で一番株価が上がりやすい季節ですから、ここは引き続き大型株から小型株まで強い流れには素直に乗るのが基本です。
 
 TOPIXは月足チャートで11月はギリギリで6ヵ月線と12ヵ月線のゴールデンクロスが実現出来ませんでした。12月相場に先送りとなったわけですが、前回も書いたようにこのゴールデンクロスが実現すると前回2020年11月以来となります。前回は2020年11月末の終値1754ポイントから2021年9月の高値2120ポイントまで20%上昇しました。それ以来2年ぶりにまたそのゴールデンクロスがいよいよ実現する可能性が大きいので、年末年始相場への期待が高まります。
 
 いずれにしても年末年始高を期待して強い株には素直についていきましょう。奇をてらう必要はありません。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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