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引き続き国策を追う2022.12.16

 今週は予想通り米FOMCで利上げ幅が0.75%から0.5%に縮小されました。市場では来年2月に利上げ幅がさらに0.25%に縮小し、3月には利上げが停止されて金利がピークに到達するという見方も出てきていましたが、示されたのは来年5月に利上げ停止という事で、その点の期待はそがれました。

 10月にドル円が151円台で円安の天井打ちとなり、その後12月2日に133円割れ寸前まで円高が進みました。相場は実体経済に半年先行するということが昔から言われますが、ドル円が10月に円安の天井打ちとなったということは、半年後の来年春には今とは景色がまったく変っているかもしれないということで、それからすると5月に米金利がピークに到達するというのも、それに沿った形ですから違和感はありません。
 
 コロナ暴落の最中だった2020年春に早見は「太平洋戦争の時にNYダウは開戦と終戦のちょうど真ん中、米軍にも大損害が出ている時に底打ちした。株価は戦争が終わるのを待って底打ちするのではない。コロナとの戦いも同じだ。」という話をしました。実際日米の株価は、多くの投資家や市場関係者が世界恐慌になるかもしれないと大騒ぎしていた2020年3月が逆に大底となり、思った通りでした。
 
 それと同じで、今回も米金利がピークアウトするのを待って株価が底打ちするのではないとみてきました。したがって10月に円安が天井打ち、米株が底打ちしたのは侮れません。
 
 日本株は月足チャートを見るとTOPIX、日経平均、マザーズ指数は今月揃って6ヵ月線と12ヵ月線がゴールデンクロスしてきました。TOPIXの場合前回は2020年11月末の終値1754ポイントでゴールデンクロスして、そこから昨年9月の高値2120ポイントまで20%上昇しました。マザーズ指数も前回は2020年8月で、そこから10月の高値まで短期間で22%上昇していきました。このように日本の株価は2020年後半以来の買いシグナルが点灯した形になっています。
 
 ここは引き続き大型株から小型株まで強い流れには素直に乗るのが基本であることは繰り返し指摘したいと思います。特に「国策に売り無し」ということで日本だけでなく世界的に政策の追い風に乗るセクターの好業績銘柄は要注目です。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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