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世界の株価は大転換2023.01.27

 前号でも書いたように、海外の株価は先頭を切って欧州の株価の値上りが目覚ましく、イギリスは2018年5月以来の高値、アジアでも香港が半年ぶりの高値、上海も昨年9月以来の高値になってきました。私は有料情報やラジオ番組などで、欧州の株価の強さが日米の株価の先行指標になる可能性があるので要注目だと指摘してきましたが、欧州株に続いて中国の株価も目覚ましい回復ぶりを見せています。

 米株もその後を追いかけて立ち上がってきました。NYダウは先週の週足チャートが安値レベルで陽線包み足で立ち上がりましたが、安値レベルでこの形が出たのは前回昨年10月の底打ちの時です。また米小型株の指標であるラッセル指数の週足チャートでは、一昨年11月の最高値からその後の戻り高値を結んだ大きな右下がりの上値抵抗ラインを先々週ついに上に突破して、米株指数の中で先頭を切って強い方向転換を示して大きなブレイクアウトの形になりました。続いて米株全体の実勢を示すSP500指数も、週足チャートでは昨年1月の史上最高値からその後の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを今週ついに上に突破してきました。ナスダック指数の週足チャートも今のところ今週で5本連続陽線ですが、これは一昨年11月に史上最高値をつけて以降で初めてです。前号で「米株はチャート的に本格転換できるか正念場に来ている。」と書きましたが、その本格転換の形を確認したわけです。
 
 私は昨年12月に米株が下げてきたときに、有料情報やラジオ番組で「このまままた10月の安値を割り込んで暴落するとみる向きもあるが、私はそうは思わない。」とハッキリお伝えしました。その後は思った通りで、最も弱かったナスダック指数でさえ10月の最安値を割り込まずに踏み止まり、SP500指数は10月の安値よりもはるかに上で下げ止まって切り返しに転じました。そして前述のように欧米と中国の株価は明らかに強い形に変わったので、読み通りとなりました。
 
 それでもまだ理屈に凝り固まって、どうせまた崩れる、暴落するという考えを変えずに意地を張る弱気派が、買戻しをせざるを得ない状況に追い込まれていくとみています。
 
 このようなことは昨年10月にドル円が151円台まで円安が加速して天井打ちした時も同じです。もっと円安が進むと言っていた人々は今どうしているでしょう。早見は当時行き過ぎた円安に警鐘を鳴らしていました。これが相場というものです。あの時に円安の天井打ちをつかめなかった人々が、今度は株価の底打ちをつかめなかったのだろうと思います。容赦なく買い戻しに追い込まれるでしょう。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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