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2020年の大底打ちからの相場と同じ2023.02.10

 先週末に発表された雇用統計は、市場の予想をはるかに上回る強い数字が出たため、米株は金利上昇への警戒感から下げました。しかし昨年12月から一貫して「米株は10月の安値を割り込むことは考えていない。」と強気を言い続けてきた早見は、今週も6日の朝の有料情報で「この下げは押し目買いのチャンスを提供する」しました。

 米株の月足チャートでは小型株の指標であるラッセル指数が12月末に3ヵ月線と6ヵ月線がゴールデンクロスしましたが、これは前回2020年7月にゴールデンクロスして以来です。米株全体の実勢を示すSP500指数も、12月末に3ヵ月線と6ヵ月線がゴールデンクロスしました。前回は2020年6月に3100でゴールデンクロスして、そこから昨年1月の最高値4,818まで55%も値上がりするという大きな上昇相場に発展していきました。ナスダック指数も3ヵ月線と6ヵ月線がゴールデンクロスしましたが、これも前回2020年6月以来です。
 
 某外銀が毎月ファンドマネージャーを対象に行っている調査によると、「今後1年以内にリセッションになる」と見る数値は、昨年11月でピークアウトして12月は低下に転じました。株価が最安値をつけたのはその直前の昨年10月です。今回と同じようなハイレベルでこの数値がピークアウトしたのは、前回は2020年4月で、株価はやはりその直前の3月に大底を打ちました。その前は2009年3月がピークで、株価はその3月がリーマンショックの大底になりました。このように米株は昨年10月が陰の極であり、ナスダック指数は月末終値では12月が最安値となりました。明らかに昨年10―12月が底値のところになったわけです、したがってその後ここまで強いテクニカル的な変化を伴って戻してきている株価は、大きな方向転換を示していると見るべきです。
 
 前回も書いたように、2020年は3月に大底を打っても多くの投資家や市場関係者の間には「また下げて二番底をつけに行く」という弱気が支配していました。しかし株価は「疑いの中で相場は育つ」という言葉通りに上昇していき、弱気派は総崩れになったのです。私はあの2020年の相場の再現になるとみています。まさに温故知新であり、ここは過去の相場を振り返って現在を見るという姿勢が大事だと思います。そうすればどう対処すべきはおのずと答えはハッキリするでしょう。したがって私も完全強気の投資作戦に切り替えた2020年5月の時を思い出しながら投資作戦を進めていただいています。大型株から小型株まで幅広く目配せして取り組みましょう。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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