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疑いの中で相場は育つ2023.02.17

 私は昨年12月から一貫して有料情報などで「米株は10月の安値を割り込むことは考えていない。」と強気を言い続けて、直近で下げてきた動きについても有料情報で「この下げは年初からほとんど一本調子に上げてきたことに対する当然の自律調整の範囲内であり、押し目買いのチャンスを提供する」と明言してきました。

 ここでは細かな事よりも大局的にとらえるべきであり、それには理屈よりも実際に株価がどのような動きを見せているかを認識することが何よりも大事です。そのためには米株指数の月足チャートをしっかりと見ましょう。
 
 繰り返しになりますが、米株の月足チャートでは米株全体の実勢を示すSP500指数は、12月末に3ヵ月線と6ヵ月線がゴールデンクロスしました。前回は2020年6月に3,100でゴールデンクロスして、そこから昨年1月の最高値4,818まで55%も値上がりしました。ナスダック指数も1月末に3ヵ月線と6ヵ月線がゴールデンクロスしましたが、これも前回2020年6月以来です。どちらも2020年6月以来の大きなゴールデンクロスがここで実現したわけです。
 
 これも繰り返しになりますが、2020年は3月に大底を打っても多くの投資家や市場関係者の間には「また下げて二番底をつけに行く」という弱気が支配していました。しかし株価は「疑いの中で相場は育つ」という言葉通りに上昇していき、私は2020年5月から完全強気の投資作戦に切り替えました。その直後の6月に米株指数の大きなゴールデンクロスが実現したわけです。
 
 したがって私はあの2020年の相場の再現になるとみており、前回も書いたように2020年5月の時を思い出しながら投資作戦を進めていただいています。
 
 日本株も日経平均を見ているとイライラするような形です。しかしTOPIXコア30指数は直近で昨年1月以来の高値になりましたし、東証銀行株指数も今週は2018年1月以来の高値になりました。東証スタンダード指数も昨年4月にスタートして以降での最高値を更新しています。実は日本株も日経平均以上に強いと言えます。したがって強いものに積極的に目を向けていきましょう。大型株から小型株まで好業績、高配当、自社株買いなどを発表した株に狙いをつけていきます。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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