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「崩れる」のキーワードを忘れず、ロスカットルールも厳守2025.02.28

 早見は2月15日の東京セミナーで、2つの「もし」について話しました。
 ① もし2月の日経平均の月足が陽線なら、3月も陽線が期待できる
 ② もし2月後半に半導体株が盛り上がれば、3月相場に期待できる
という2つの「もし」が果たして実現するかどうか、3月相場を占ううえで今月後半は観察していました。しかし2月の日経平均は月足陰線で終わりました。半導体関連株も注目のエヌビディアの決算は市場予想を上回りましたが、半導体株指数は27日に暴落しました。

 株価は今週日経平均が急落して、昨年10月以降作られていた強力な下値抵抗ラインを、ついに割り込んで下に放れました。日経平均とTOPIXは共に200日線を下回ってきました。

 米国の株価もナスダック指数が急落して、2月25日に終値としては11月5日以来の安値に落ち込みました。週足チャートでは今週5週線と13週線がデッドクロスしてきましたが、これは昨年9月にゴールデンクロスして以降で初めてです。暗号資産もビットコインをはじめとして暴落状態になっています。

 米国ではこのところ景気の先行きに不安を高める経済指標が次々に出てきました。2月のPMIは1年5ヵ月ぶりの低水準になり、ミシガン大学消費者信頼感指数も一昨年11月以来の低水準になりました。2月の消費者信頼感指数も前月比では2021年8月以来3年半ぶりの大きな落ち込みとなりました。トランプ大統領が進める関税政策が不安を高めることにつながっています。

 昨年12月のセミナーから言い続けているように、今年のキーワードは「崩れる」です。おかしいと思ったらすぐに手を引くことが大事です。

 実際早見は直近でもこれに沿って、2月14日に有料情報での推奨銘柄であったリミックスポイント(3825)を、766円のところで利食い売りを有料情報で指示しましたが、今週は411円まで46%も下げています。2月13日に最高値を付けた翌日にズバリと利益確定していただきました。約7年ぶりの高値レベルでの利食い成功です。このように材料にこだわってしがみついたり銘柄に惚れ込んだりせずに、あくまでも距離を置いて淡々と判断していかなければなりません。長年セミナーなどでお伝えしているように、最悪の場合自分の買値から2割下げた場合はあきらめて損切りするという、ドクターストップのロスカットルールも厳守するようにしましょう。

当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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