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今年のキーワード「崩れる」にふさわしい動き2025.02.21

 ドイツのDAX指数やユーロストック50指数が史上最高値をとっくに更新して上昇を続けているなど、欧州の株価は強い値上がりを見せています。米株も税還付資金の流入効果が始まり、今週はSP500指数が1ヵ月ぶりに史上最高値を更新しました。しかし日経平均やTOPIXは冴えない動きで置いてきぼりを食っています。

 昨年12月に早見の東京セミナーで、2025年のキーワードは「崩れる」ということだと発表しました。一昨年12月のセミナーで発表した2024年のキーワードは「大きく揺れる」でしたが、年が明けて2024年の元旦に能登半島地震が発生して、まさに「大きく揺れる」年の幕開けとなりました。

 今年は1月28日に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故が、想像を超える大規模なものになり、上下水道に限らず道路や橋、鉄道、港湾、トンネルなど全国的なインフラの老朽化問題に火をつけて、国策にもつながる大変な事故になりました。能登半島地震は「大きく揺れる」でしたが、埼玉県の大陥没事故はまさに「崩れる」のキーワードを象徴的に表す不幸な出来事でした。しかもこれも昨年12月のセミナーで解説した通り、今年は九星気学では二黒土星であり、これはまさに土の中を意味しますから、ただの事故では済まない意味を持っています。

 このように今年も昨年と同じく、早見があらかじめ前年末の内に示しておいたキーワードに沿った出来事で、早速1月からスタートしたわけです。

 経済面から見ると「崩れる」のキーワードにふさわしいのが債券相場です。日本の長期金利は、10年国債の利回りが直近では昨年12月に1.03%で安値をつけて上昇を開始。今週1.44%まで上がって15年ぶりの水準になりました。たった2ヵ月で長期金利が4割近くも急上昇しています。昨年8月の底値0.75%からみれば、半年で9割もの上昇です。金利が急上昇するということは言い換えれば債券相場が「崩れている」ことを意味しています。このまま歯止めなく金利の急ピッチな上昇が続けば、いずれ株式市場や不動産市場に与える影響も無視できなくなるでしょう。今年はいつどこでクラッシュが起きてもおかしくないことも昨年12月の東京セミナーで警告しておきました。金利の上昇が追い風になり、東証銀行株指数は2007年以来の高値まで値上がりしていますが、インフレや財政への懸念などを背景にして、早見も昨年11月の東京セミナーから暗号資産に目を向けての投資作戦を続けています。立場上の制約で暗号資産そのものへの投資を勧めるわけにはいかないので、メタプラネット(3350)のように暗号資産を保有する企業の株を、含み資産株と同じ感覚で取り上げてきました。

 前回も書いたように、大きな上昇相場の波に乗ったと見れば出来るだけ値幅を大きく取るように引っ張ります。今回の暗号資産関連株の大相場もとことん追求する姿勢で11月から取り組んでいます。

当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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